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100歳で現役も ED治療最終手段「プロステーシス手術」

2017.03.18 16:00

 高齢化社会の到来とともに「ED」という単語も広く浸透。ED治療を受けたり、ED治療薬を服用したりし

 高齢化社会の到来とともに「ED」という単語も広く浸透。ED治療を受けたり、ED治療薬を服用したりして、豊かな性生活を楽しんでいる人は少なくないだろう。

 ED治療薬などで治療を行なっても勃起障害が改善しない場合、後戻りできない代わりに絶大な効果を得られる“最終手段”が残されている。それが「陰茎プロステーシス手術」だ。弾力のあるシリコン製の部材「プロステーシス」を“芯棒”としてペニスの海綿体内に埋め込むことで、膣内に挿入できるレベルの硬さを取り戻すという外科的治療である。

 同手術を10年間で100例以上行なってきた、東邦大学大森病院・リプロダクションセンター教授の永尾光一医師が解説する。

「この手術を受ければ、かなり高齢の方でもセックスが可能になります。60~70代が多いのですが、80代後半で手術を受けた人もいる。その方は、今でも定期的に満ち足りたセックスを楽しんでいらっしゃると報告してくれています。理屈でいえば、この手術をすれば、100歳になってもセックスが可能です」

 まさに“死ぬまでSEX”を実現する手術といえる。具体的にどのような施術がなされるのか。

「亀頭の裏側の、やや根本寄りの部分に3cmほどメスを入れて切開し、そこから患者のペニスの長さに合わせて加工したプロステーシスを挿入します。手術は局所麻酔を使い1時間ほどで完了。多くの患者は日帰りできますが、傷口が安定する術後2か月程度まで性行為は厳禁です」(同前)

 同手術の体験者である74歳のA氏が顔をほころばせる。

「私は糖尿病の持病があり、バイアグラをはじめとするED治療薬が効かず、セックスは一生無理だと諦めていたんです。だから、手術後に30歳下の彼女とうまくセックスできたときは『生きていてよかった』としみじみ思いました」

 長期的なED治療も不要、薬代もかからなくなるうえ、毎日でもセックスが可能になる画期的な手術だが、デメリットもある。まずは手術費用だ。

「保険診療の適用外なので、材料費、手術費含めて70万円程度かかります」(永尾医師)

 また、一度シリコンを挿入したペニスは、いわば“勃起しっぱなし”の状態。そのため、普段はペニスを下向きや折り曲げてパンツ内に収めておき、性交時にはグイッと起こして挿入する。それまでの生活と勝手がちがうため、抵抗がある人は少なくない。

 さらに、一度この手術を受けると自然な勃起力は失われる。決して“後戻り”はできないのだ。とはいえ、諦めていた勃起機能が取り戻されることによって多くの男性が救われていることは事実である。

※週刊ポスト2017年3月24・31日号

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