スポーツ

稀勢の里 ガチンコ力士の標的となった自覚から土俵内容充実

土俵内容が充実しているわけは?(写真:時事通信フォト)

 荒れる春場所と言われるとおり、新横綱・稀勢の里のお披露目となった大阪場所は、モンゴル3横綱に序盤から相次いで土がつくなど、ガチンコ力士たちの勢いが増している。2日目から4連敗を喫して休場した大関・豪栄道にしても、高安(関脇)、正代(小結)、貴ノ岩(前頭2)、豪風(前頭1)といずれもガチンコ勢に不覚を取った。

「連日の満員御礼に沸く春場所では、地方場所として史上最多となる1900本超の懸賞がかけられた。懸賞金1本につきスポンサーが6万2000円を出し、事務経費や預り金を除いた3万円が勝った力士に現金で渡される。懸賞が多いとやる気が出るのは誰しもだが、同郷、同窓などの先輩後輩関係にも気兼ねしないガチンコ力士ほど、いつも以上に力が入っている」(協会関係者)

 その意味では、ガチンコ力士たちの最大の“標的”は稀勢の里だった。

「初日を例に取ると、結びの一番の白鵬対正代の取組への懸賞20本に対し、結びの3番前だった稀勢の里の一番は35本です。勝ちっ放しの稀勢の里が10日目までに獲得した懸賞は310本。2位の照ノ富士(大関)の77本に大差をつけました」(若手親方の一人)

 だからこそ、稀勢の里vsガチンコ力士の取組は熱戦続きとなった。5日目の勢との一番は土俵際で粘りに粘られた末に寄り切った。中日の松鳳山戦も、もろ差しを許して一時は土俵際に追い詰められ館内に悲鳴があがった。

関連記事

トピックス

今季から選手活動を休止することを発表したカーリング女子の本橋麻里(Xより)
《日本が変わってきてますね》ロコ・ソラーレ本橋麻里氏がSNSで参院選投票を促す理由 講演する機会が増えて…支持政党を「推し」と呼ぶ若者にも見解
NEWSポストセブン
白石隆浩死刑囚
《女性を家に連れ込むのが得意》座間9人殺害・白石死刑囚が明かしていた「金を奪って強引な性行為をしてから殺害」のスリル…あまりにも身勝手な主張【死刑執行】
NEWSポストセブン
失言後に記者会見を開いた自民党の鶴保庸介氏(時事通信フォト)
「運のいいことに…」「卒業証書チラ見せ」…失言や騒動で謝罪した政治家たちの実例に学ぶ“やっちゃいけない謝り方”
NEWSポストセブン
球種構成に明らかな変化が(時事通信フォト)
大谷翔平の前半戦の投球「直球が6割超」で見えた“最強の進化”、しかしメジャーでは“フォーシームが決め球”の選手はおらず、組み立てを試行錯誤している段階か
週刊ポスト
参議院選挙に向けてある動きが起こっている(時事通信フォト)
《“参政党ブーム”で割れる歌舞伎町》「俺は彼らに賭けますよ」(ホスト)vs.「トー横の希望と参政党は真逆の存在」(トー横キッズ)取材で見えた若者のリアルな政治意識とは
NEWSポストセブン
ベビーシッターに加えてチャイルドマインダーの資格も取得(横澤夏子公式インスタグラムより)
芸人・横澤夏子の「婚活」で学んだ“ママの人間関係構築術”「スーパー&パークを話のタネに」「LINE IDは減るもんじゃない」
NEWSポストセブン
LINEヤフー現役社員の木村絵里子さん
LINEヤフー現役社員がグラビア挑戦で美しいカラダを披露「上司や同僚も応援してくれています」
NEWSポストセブン
モンゴル滞在を終えて帰国された雅子さま(撮影/JMPA)
雅子さま、戦後80年の“かつてないほどの公務の連続”で体調は極限に近い状態か 夏の3度の静養に愛子さまが同行、スケジュールは美智子さまへの配慮も 
女性セブン
場所前には苦悩も明かしていた新横綱・大の里
新横綱・大の里、場所前に明かしていた苦悩と覚悟 苦手の名古屋場所は「唯一無二の横綱」への起点場所となるか
週刊ポスト
医療的ケア児の娘を殺害した母親の公判が行われた(左はイメージ/Getty、右は福岡地裁)
24時間介護が必要な「医療的ケア児の娘」を殺害…無理心中を計った母親の“心の線”を切った「夫の何気ない言葉」【判決・執行猶予付き懲役3年】
NEWSポストセブン
近況について語った渡邊渚さん(撮影/西條彰仁)
渡邊渚さんが綴る自身の「健康状態」の変化 PTSD発症から2年が経ち「生きることを選択できるようになってきた」
NEWSポストセブン
昨年12月23日、福島県喜多方市の山間部にある民家にクマが出現した(写真はイメージです)
《またもクレーム殺到》「クマを殺すな」「クマがいる土地に人間が住んでるんだ!」ヒグマ駆除後に北海道の役場に電話相次ぐ…猟友会は「ヒグマの肉食化が進んでいる」と警鐘
NEWSポストセブン