どうやらこの事件が稲田氏の言う「大変失礼なこと」に関係していたようだ。籠池夫妻の証言は、大阪維新の会にも及んだ。一連の森友学園問題について、「事実上は僕の知事時代に進んでいたこと」と自らの責任にも言及した橋下徹氏と、後任の松井一郎府知事についても、籠池夫妻はこう評していた。

「橋下さんは快男児。知事の頃から面識はあります。松井さんは保守ですからね。だから私たちとも通じるものがあります」

 話は憲法改正、拉致問題など多岐にわたったが、中でも瑞穂の國記念小學院の建設費についての籠池氏の次の言葉が印象的だった。

「私は昭和28年生まれの64歳です。小学校は27年ローンなんですよ。91歳までかかってやっと完済。だから私は長生きしなくちゃいかんのです」

 その小学校は完成を目前にして設立認可取り下げに追い込まれた。そして交わっていた政治家、称賛していた政治家は逃げるように夫妻との過去を隠している。

※週刊ポスト2017年4月7日号

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