国内

森友疑惑で急に元気な麻生太郎氏 狙うはキングメーカーの座

森友学園騒動で麻生太郎氏が元気に?

 森友学園疑惑が盛り上がれば盛り上がるほど、自らの失策やスキャンダルが忘れられたと得をする人たちがいる。築地市場の移転問題で旗色が急速に悪化した小池百合子・東京都知事や、南スーダンPKO部隊の日報を隠していたことが発覚した防衛省、天下り問題で大量の処分者を出した文部科学省や飛び火を受けた外務省などだ。政界を見ると、森友疑惑の炎上で急に元気になっているのが麻生太郎・副総理兼財務相だ。

 財務省は国有地格安売却疑惑の本丸であり、麻生氏の側近中の側近、鴻池祥肇・参院議員と籠池氏の接点も明らかになった。それにもかかわらず、麻生氏は政治家の関与について、

「いろんな陳情を聞き、近畿財務局につないでやるのは普通のこと。それをするのが仕事の一つだ」

 と平然といってのけた。潔白を証明しようと躍起の安倍首相とは対照的に余裕綽々(しゃくしゃく)。首相のあがきを“高みの見物”しているようにも見える。

 永田町では、万が一、安倍政権がこの問題で大打撃を受けて退陣となった場合、麻生氏の首相返り咲き説が取り沙汰されている。しかし本人は親しい政治家に「別れた女房(首相の座)とは一緒にならないよ」と笑い飛ばしたという。

「麻生さんの狙いは返り咲きではなくキングメーカーの座。そのために麻生派の勢力を拡大し、岸田派や谷垣グループと合併して党内最大派閥をめざす大宏池会構想を進めている。一強状態だった安倍首相がダメージを負って弱体化するのは好都合じゃないか」(自民党額賀派幹部)

 森友学園に便宜を図った疑いが濃厚なのに国会で「法令違反はない」「記録は破棄した」と知らぬ存ぜぬを押し通している財務省の高官たちも内心では笑っているようだ。

トピックス

“マエケン”こと前田健太投手(Instagramより)
《ママとパパはあなたを支える…》前田健太投手、別々で暮らす元女子アナ妻は夫の地元で地上120メートルの絶景バックに「ラグジュアリーな誕生日会の夜」
NEWSポストセブン
グリーンの縞柄のワンピースをお召しになった紀子さま(7月3日撮影、時事通信フォト)
《佳子さまと同じブランドでは?》紀子さま、万博で着用された“縞柄ワンピ”に専門家は「ウエストの部分が…」別物だと指摘【軍地彩弓のファッションNEWS】
NEWSポストセブン
一般家庭の洗濯物を勝手に撮影しSNSにアップする事例が散見されている(画像はイメージです)
干してある下着を勝手に撮影するSNSアカウントに批判殺到…弁護士は「プライバシー権侵害となる可能性」と指摘
NEWSポストセブン
亡くなった米ポルノ女優カイリー・ペイジさん(インスタグラムより)
《米ネトフリ出演女優に薬物死報道》部屋にはフェンタニル、麻薬の器具、複数男性との行為写真…相次ぐ悲報に批判高まる〈地球上で最悪の物質〉〈毎日200人超の米国人が命を落とす〉
NEWSポストセブン
和久井学被告が抱えていた恐ろしいほどの“復讐心”
「プラトニックな関係ならいいよ」和久井被告(52)が告白したキャバクラ経営被害女性からの“返答” 月収20〜30万円、実家暮らしの被告人が「結婚を疑わなかった理由」【新宿タワマン殺人・公判】
NEWSポストセブン
松竹芸能所属時のよゐこ宣材写真(事務所HPより)
《「よゐこ」の現在》濱口優は独立後『ノンストップ!』レギュラー終了でYouTubeにシフト…事務所残留の有野晋哉は地上波で新番組スタート
NEWSポストセブン
山下市郎容疑者(41)はなぜ凶行に走ったのか。その背景には男の”暴力性”や”執着心”があった
「あいつは俺の推し。あんな女、ほかにはいない」山下市郎容疑者の被害者への“ガチ恋”が強烈な殺意に変わった背景〈キレ癖、暴力性、執着心〉【浜松市ガールズバー刺殺】
NEWSポストセブン
英国の大学に通う中国人の留学生が性的暴行の罪で有罪に
「意識が朦朧とした女性が『STOP(やめて)』と抵抗して…」陪審員が涙した“英国史上最悪のレイプ犯の証拠動画”の存在《中国人留学生被告に終身刑言い渡し》
NEWSポストセブン
早朝のJR埼京線で事件は起きた(イメージ、時事通信フォト)
《「歌舞伎町弁護士」に切実訴え》早朝のJR埼京線で「痴漢なんてやっていません」一貫して否認する依頼者…警察官が冷たく言い放った一言
NEWSポストセブン
橋本環奈と中川大志が結婚へ
《橋本環奈と中川大志が結婚へ》破局説流れるなかでのプロポーズに「涙のYES」 “3億円マンション”で育んだ居心地の良い暮らし
NEWSポストセブン
10年に及ぶ山口組分裂抗争は終結したが…(司忍組長。時事通信フォト)
【全国のヤクザが司忍組長に暑中見舞い】六代目山口組が進める「平和共存外交」の全貌 抗争終結宣言も駅には多数の警官が厳重警戒
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《前所属事務所代表も困惑》遠野なぎこの安否がわからない…「親族にも電話が繋がらない」「警察から連絡はない」遺体が発見された部屋は「近いうちに特殊清掃が入る予定」
NEWSポストセブン