そうした現時点でのメジャーの評価から抜け落ちているところがあるとすれば、野手・大谷が走攻守を兼ね備えた選手であるという点だろう。スポーツ紙デスクはこんな言い方をする。
「一昨年からは、投手としての出場以外はDHのみとなっていますが、プロ1年目は外野手としての出場機会も多かった。54試合で7個の補殺(走者を送球でアウトにする)をマークしていて、これは他の強肩の選手に比べても多い。
今季から巨人に移籍した陽岱鋼(30)は、昨季117試合で守備に就き、補殺は5個。阪神に移籍した糸井嘉男(35)も、118試合で4補殺ですから、外野手・大谷のスケールの大きさが分かります」
撮影■山崎力夫
※週刊ポスト2017年4月21日号