国内

ホストクラブは「捨ててもいい金ない人にはわからない遊び」

坂口杏里や山辺節子容疑者もハマったホストクラブ

 女性セブンの名物アラカン記者“オバ記者”こと野原広子が、世の中のおかしな出来事に疑問を投げかける! 今回のテーマはホストクラブだ。

 * * *
 親しいホストを脅して3万円を騙し取ろうとして逮捕されたタレントの坂口杏里。“つなぎ融資の女王”こと、山辺節子容疑者もホストクラブで、シャンパンを並べている写真が出回っている。

 少し前には、「週1、2回通って1晩で900万円を使った」と語っていたタレントで女医の脇坂英理子も詐欺罪で逮捕されたっけ。

 女の犯罪の後ろにホストあり? 女の豪遊といったらホストクラブ? ああもう、書いているだけで血圧が上がりそうだよ。

◆髪はざんばら 目はうつろなやさぐれホスト

 暗い店内で、斜め座りした男たちがすることといったら、たばこの火の早づけ競争と、水割り作りだけ。いたたまれずトイレに入れば、いやもう目を疑ったね。堂々と“ホストの誓い十か条”が張ってあるんだもの。

「客には惚れず、惚れられなければならない」だの、「どれだけ売り上げに貢献する客か、見極めなければならない」って、あのね!

 昭和のホストクラブの話だけど、そんな男らとは、二度と会うことはないと思っていた。なのに、バブルの絶頂期、歌舞伎町に仕事部屋をもったら、昼間、近所のスーパーで気の抜けたホストと顔を合わせるようになったんだわ。髪はざんばら、目はうつろ。そのやさぐれっぷりに目をそむけたもんね。

◆捨ててもいいお金がない人にはわからない遊び

「それは昔の話よ。今のホストはものすごくきれいで、見たらビックリするよ。私がお金を出すから行こうよ」

 株で儲けた知人に誘われ、有名店へ行きましたとも。

「いらっしゃいませ~」

 席に着くなりやってきたのは、武闘派の元ヤン風。次がアイドル未満顔で、その次がニコニコ調整型の元ヤン風。

 もらったキラキラ名刺を見ると、取締役、部長、課長、主任って、なぜ会社ごっこ? さらに、すかした歩き方も、グラスを斜めにして目をじっと見て乾杯する仕草もみんな同じって、もう、どうしよう。

 隣の席では「お前がバックレたんだろうよ」とホストはため口。若くもない客はぷっとふくれながら、うれしそう。

「できるホストは、常連客をお金を運んでくる“しもべ”にする」と聞いていたけど、これか。

 で、私は新人ホスト相手に、「いい若い者が汗も流さないで×※◇▽○。実家はどこ? 母ちゃん、泣いてない?」とつい本気のお説教をしそうになっては寸止め。

 これでお会計は30万円。わずか2時間ナリ。

「こんな大金払って、何が面白いの?」と全額ポンと払った知人に聞くと、「まずホストの売り上げ順位争いがあって、客の私たちはそれにのって、ホストの愛情の取り合いをしてるのよ。あ、捨ててもいいお金がない人には、わかんない遊びかも」だって。

 その知人も、やがてはホスト相手に「金返せ」の大げんかをしていたっけ。面白くもなく、やがて哀しきホストクラブになぜ行く?

※女性セブン2017年5月11・18日号

関連記事

トピックス

どんな役柄でも見事に演じきることで定評がある芳根京子(2020年、映画『記憶屋』のイベント)
《ヘソ出し白Tで颯爽と》女優・芳根京子、乃木坂46のライブをお忍び鑑賞 ファンを虜にした「ライブ中の一幕」
NEWSポストセブン
相川七瀬と次男の凛生君
《芸能界めざす息子への思い》「努力しないなら応援しない」離婚告白の相川七瀬がジュノンボーイ挑戦の次男に明かした「仕事がなかった」冬の時代
NEWSポストセブン
俳優の松田翔太、妻でモデルの秋元梢(右/時事通信フォト)
《松田龍平、翔太兄弟夫婦がタイでバカンス目撃撮》秋元梢が甥っ子を優しく見守り…ファミリーが交流した「初のフォーショット」
NEWSポストセブン
世界が驚嘆した大番狂わせ(写真/AFLO)
ラグビー日本代表「ブライトンの奇跡」から10年 名将エディー・ジョーンズが語る世界を驚かせた偉業と現状「リーチマイケルたちが取り戻した“日本の誇り”を引き継いでいく」
週刊ポスト
佳子さまを撮影した動画がXで話題になっている(時事通信フォト)
《即完売》佳子さま、着用した2750円イヤリングのメーカーが当日の「トータルコーディネート」に感激
NEWSポストセブン
国連大学50周年記念式典に出席された天皇皇后両陛下(2025年9月18日、撮影/JMPA)
《国連大学50周年記念式典》皇后雅子さまが見せられたマスタードイエローの“サステナブルファッション” 沖縄ご訪問や園遊会でお召しの一着をお選びに 
NEWSポストセブン
豪雨被害のため、M-1出場を断念した森智広市長 (左/時事通信フォト、右/読者提供)
《森智広市長 M-1出場断念の舞台裏》「商店街の道の下から水がゴボゴボと…」三重・四日市を襲った記録的豪雨で地下駐車場が水没、高級車ふくむ274台が被害
NEWSポストセブン
「決意のSNS投稿」をした滝川クリステル(時事通信フォト)
滝川クリステル「決意のSNS投稿」に見る“ファーストレディ”への準備 小泉進次郎氏の「誹謗中傷について規制を強化する考え」を後押しする覚悟か
週刊ポスト
アニメではカバオくんなど複数のキャラクターの声を担当する山寺宏一(写真提供/NHK)
【『あんぱん』最終回へ】「声優生活40年のご褒美」山寺宏一が“やなせ先生の恩師役”を演じて感じた、ジャムおじさんとして「新しい顔だよ」と言える喜び
週刊ポスト
林家ペーさんと林家パー子さんの自宅で火災が起きていることがわかった
《部屋はエアコンなしで扇風機が5台》「仏壇のろうそくに火をつけようとして燃え広がった」林家ぺー&パー子夫妻が火災が起きた自宅で“質素な暮らし”
NEWSポストセブン
1年ほど前に、会社役員を務める元夫と離婚していたことを明かした
《ロックシンガー・相川七瀬 年上夫との離婚明かす》個人事務所役員の年上夫との別居生活1年「家族でいるために」昨夏に自ら離婚届を提出
NEWSポストセブン
“高市潰し”を狙っているように思える動きも(時事通信フォト)
《前代未聞の自民党総裁選》公明党や野党も“露骨な介入”「高市早苗総裁では連立は組めない」と“拒否権”をちらつかせる異例の事態に
週刊ポスト