◆あのハーフタレントも登録
説明を聞く間、私があまり気乗りしない素振りを見せていたからでしょう。面接官の男性はこんな話を始めました。
「登録女性のなかには1日で500万円のお手当をもらったコもいます。相手の男性は病院を経営するお医者さんで、えらく女性を気に入ったようでね」
桁違いの金額にビックリしました。私の表情の変化を察知したのか、彼はさらにこう続けます。
「あなたはスタイルも良いから、外国籍の男性会員に好かれると思いますよ。うちはアメリカやヨーロッパ、中国などの会員も多い国際的なクラブです。日本語が喋れない会員もいるけど、携帯の翻訳アプリを使えば最低限のコミュニケーションは取れるから大丈夫。ある中国人の富豪は指名を繰り返した女性に半年間で総額5000万円のお手当を払いましたよ」
話のスケールがどんどん大きくなり、逆に私は怖気づいてしまう。「私はそんなにおカネを必要としているわけではありませんので……」と困惑しながら言うと、「おカネは幾らあっても困ることはないでしょ」と返された。確かにその通り。あぁ、気持ちがグラつく! 「不安な点はどこですか?」と核心を突いてくる。