「女性向けの割引や特典といったサービスやそういうインセンティブは、オヤジにはありません。その反面、オヤジは女性に気を使わねばならない環境が強まっている。例えばセクハラ。女性がオヤジに『ハゲ』と言っても、セクハラにはなりませんが、オヤジが同僚女性の体形について言及すると、それが大問題になりかねない。
オヤジが優遇されないのは本来、経済的強者だったからですが、近年は給料が伸びなくなり、それに対して『男のくせに甲斐性がない』と叱咤される。間違いなく弱いオヤジは生きづらい世の中になっています。女性優遇を進めるのであれば、その一方で、男性に掛かるプレッシャーを弱めてほしい。それが男女平等につながるのではないでしょうか」
この女尊男卑社会を生き抜くためには、男らしさから解放される必要があるのかもしれない。
※週刊ポスト2017年5月26日号