日本人の1日の平均カロリー摂取量は1950年に2098キロカロリーだったが、2014年には1863キロカロリーにまで低下している(厚労省・国民栄養調査より)。ちなみに米国は1日平均3000キロカロリーを超え、中国などの東アジア諸国も日本の数値を超えているという。
「低下した理由は、最近の行き過ぎた“健康圧力”によるものです。『炭水化物抜きダイエット』やメタボ健診などの言葉とともに健康志向が過剰に作用し過ぎている面があります。
本来健康体でいるのは1日2000~2200キロカロリーが必要です。日本人は1980年には2084キロカロリーを摂っていましたから、このレベルを維持していれば日本の平均寿命はもっと延びていたはずです」(同前)
柴田氏によれば、韓国人の1日の平均カロリー摂取量は約2200キロカロリーで、「理想に近い」という。
韓国料理は「薬食同源」を基本にしているといわれるが、カロリー摂取量からみると韓国が平均寿命で世界トップになるのは不思議でなさそうだ。
※週刊ポスト2017年6月2日号