芸能

真矢ミキ、限定50個のパンに7番目に並び目の前で完売体験

「行列に惹かれる」という真矢ミキ

 情報番組『ビビット』(TBS系)のMCなどを務める元宝塚のトップスター・真矢ミキ。今回は、「行列に惹かれる」という彼女が、今までの“行列体験”を語る。

 * * *
 行列があると、ついつい並んでしまうのはなぜだろう。

 たとえばデパ地下での一コマ。どのお店につながっているのかも定かでないのに、とりあえず列につく。前の方に「これ、なんの行列ですか?」と聞き、「違ったかも…」と用事を思い出したように列から去ったり。

 そう、私は行列に惹かれる。並べばいつか入れる飲食店やアトラクションのような行列も楽しみなのだけれど、できれば人数が限られた行列が好きだ。先日もお目当ての人気パン屋さんで数時間ごとに焼きあがるコーンパンの列に並んだ。モチモチした生地の中に溢れんばかりのコーンが顔を出し、何ともおいしいのだ。ただ、“お1人様10個まで”と太い黒字で書いてある。この限定の規則こそわが心を燃え上がらせる。ゴクリ。ヤル気なのか空腹なのかわからないような喉も鳴る。

 私にたどり着くまで7人のかたが間にいる。ただしパンは“焼きたて50個限定”…正直、微妙です。単純計算で、1人10個購入してしまえば私に当然コーンパンは回ってこない。でも、わからない…10個もいるかな、普通のご家庭? と、ここから心理戦は始まる。列の前を見れば優しそうな女性におじ様、おばあ様ではないか! 「後ろも並んでいるし…私は2個でいいわ」「私も私も」みたいな考えは起きないものか…妄想が膨らむ。7人の内、5人が5個以下の購入なら、私まで回ってくる可能性は大、または何故か皆さんが1~3個とかまでなら…ありえないかぁ。期待と願望と抑圧の目で前のかたがたを見つめる。そうこれは一種の賭けなのだ。いや、これこそ忖度の場なのだ。

 私は心の中で、1個でもいいから何とかたどり着きますようにと1つ、また1つとパンを取り上げるかたがたの手元に目を落とし集中する。さぞかしトングを持ち取り上げる手は重かったことでしょう。しかし結果。「10個ください」「私も10」「10で!」と、それはそれはみなさまサクサクと迷いもせず10個ずつお買い上げになるではないですか! 従って私の前の前のかたでわかりやすく50個は跡形もなくなり、強制終了となった。チーン。買えなかった者だけが残る行列を、各々解散する時ほど寂しい時はない。あ、恥ずかしくて全く違うチョココロネなんか買った。

関連キーワード

関連記事

トピックス

俳優の水上恒司が年上女性と真剣交際していることがわかった
「はい!お付き合いしています」水上恒司(26)が“秒速回答、背景にあった恋愛哲学「ごまかすのは相手に失礼」
NEWSポストセブン
三田寛子と能條愛未は同じアイドル出身(右は時事通信)
《梨園に誕生する元アイドルの嫁姑》三田寛子と能條愛未の関係はうまくいくか? 乃木坂46時代の経験も強み、義母に素直に甘えられるかがカギに
NEWSポストセブン
各地でクマの被害が相次いでいる(クマの画像はサンプルです/2023年秋田県でクマに襲われ負傷した男性)
ヒグマが自動車事故と同等の力で夫の皮膚や体内組織を損傷…60代夫婦が「熊の通り道」で直面した“衝撃の恐怖体験”《2000年代に発生したクマ被害》
NEWSポストセブン
対談を行った歌人の俵万智さんと動物言語学者の鈴木俊貴さん
歌人・俵万智さんと「鳥の言葉がわかる」鈴木俊貴さんが送る令和の子どもたちへメッセージ「体験を言葉で振り返る時間こそが人間のいとなみ」【特別対談】
NEWSポストセブン
大谷翔平選手、妻・真美子さんの“デコピンコーデ”が話題に(Xより)
《大谷選手の隣で“控えめ”スマイル》真美子さん、MVP受賞の場で披露の“デコピン色ワンピ”は入手困難品…ブランドが回答「ブティックにも一般のお客様から問い合わせを頂いています」
NEWSポストセブン
佳子さまの“ショッキングピンク”のドレスが話題に(時事通信フォト)
《5万円超の“蛍光ピンク服”》佳子さまがお召しになった“推しブランド”…過去にもロイヤルブルーの “イロチ”ドレス、ブラジル訪問では「カメリアワンピース」が話題に
NEWSポストセブン
「横浜アンパンマンこどもミュージアム」でパパ同士のケンカが拡散された(目撃者提供)
《フル動画入手》アンパンマンショー“パパ同士のケンカ”のきっかけは戦慄の頭突き…目撃者が語る 施設側は「今後もスタッフ一丸となって対応」
NEWSポストセブン
大谷翔平を支え続けた真美子さん
《大谷翔平よりもスゴイ?》真美子さんの完璧“MVP妻”伝説「奥様会へのお土産は1万5000円のケーキ」「パレードでスポンサー企業のペットボトル」…“夫婦でCM共演”への期待も
週刊ポスト
俳優の水上恒司が年上女性と真剣交際していることがわかった
【本人が語った「大事な存在」】水上恒司(26)、初ロマンスは“マギー似”の年上女性 直撃に「別に隠すようなことではないと思うので」と堂々宣言
NEWSポストセブン
劉勁松・中国外務省アジア局長(時事通信フォト)
「普段はそういったことはしない人」中国外交官の“両手ポケットイン”動画が拡散、日本側に「頭下げ」疑惑…中国側の“パフォーマンス”との見方も
NEWSポストセブン
佳子さまの「多幸感メイク」驚きの声(2025年11月9日、写真/JMPA)
《最旬の「多幸感メイク」に驚きの声》佳子さま、“ふわふわ清楚ワンピース”の装いでメイクの印象を一変させていた 美容関係者は「この“すっぴん風”はまさに今季のトレンド」と称賛
NEWSポストセブン
山上徹也被告の公判に妹が出廷
「お兄ちゃんが守ってやる」山上徹也被告が“信頼する妹”に送っていたメールの内容…兄妹間で共有していた“家庭への怒り”【妹は今日出廷】
NEWSポストセブン