「出典は、中国の唐の時代の法律を元に平安時代の日本で編纂された『延喜式』。その中にいくつか“めでたい言葉”が出てくるのですが、それらのなかでも最も初めに出てくる、一番めでたいものといわれている言葉が『景星』です。これは『めでたいことの予兆として見える星』『徳のある人』という意味で、徳のある日本、徳のある日本人であるようにという願いが込められると思います」
ここで紹介した3つの候補はすべてイニシャルは「K」のため、重複の問題もクリアされる。ただし、これらが人目に触れた瞬間、「絶対に採用されない案」へと変わってしまう。“候補”であったとしてもこの中から新元号が出ることは絶対にないこともお伝えしておく。
※週刊ポスト2017年6月30日号