こうした確認漏れが起きる一因としては、複数の科を受診したことによって、医師の目が行き届かないという点が挙げられる。
「この50代女性のように精神科に通っているなかで内科や整形外科に行くなど、多くの診療科を受診し、違う医師から処方を受ける機会が増えると、それぞれの医師が全ての薬を把握することが難しくなり、飲み合わせの被害が生じやすくなります。
お薬手帳を持たない人が少なくありませんが、自分がかかっている医師や薬を出してくれる薬剤師らに服薬中の薬を全て把握してもらうことが大切です」(堀氏)
※週刊ポスト2017年7月7日号