旭日旗は、1870年に「陸軍御国旗」として正式採用され、1889年に海軍の「軍艦旗」としても採用された。現在は「自衛隊旗」及び「自衛艦旗」だけでなく、大漁旗や出産、節句の祝い旗など、日本国内で広く使用されているものである。ハーケンクロイツは「ドイツ民族の優位性」をイメージしたデザインで、侵略的な思想と結びついているのに対し、旭日旗は日の丸をベースとして太陽の光を表現したものだ。もちろん旭日旗に侵略的な思想などない。韓国側の批判は当てはまらないのだ。
◆かつては憧れの象徴だった
朝鮮半島では、大日本帝国陸軍が清国軍を打ち破ったときの「軍旗」が旭日旗だったため、中国から朝鮮独立を認めさせた“象徴旗”として称えられていた。
当時の韓国人たちが旭日旗を憧れの対象としていた証拠写真がある。『SAPIO』2014年3月号でも紹介したスクープ写真を、改めて振り返っておきたい。
『アサヒグラフ』1938年10月19日号の朝鮮人特別志願兵の特集ページでは、旭日旗を掲げて行進する4300名の「朝鮮聯合青年団」の写真が掲載されている。
当時、朝鮮人にとって50倍前後の倍率の志願兵に選抜されることは、大変な名誉だった。志願兵に採用されなかった全朝鮮の若者15万人は「朝鮮聯合青年団」を組織した。4300名はその代表だ。また、難関を突破した朝鮮人特別志願兵たちも、「旭日旗」を掲げて整列していた。