「実は事件後も海老蔵さんが飲み歩くことはたびたびありました。でもそんな海老蔵さんを麻央さんは決して咎めず、“それが歌舞伎に必要だと思うなら、私はあなたを信じます”と伝えました。それまで、そんなことを言われたことのなかった海老蔵さんは深く心を動かされて、そこからみるみる変わっていきました」(前出・知人)
今でこそたくさんの読者を集める海老蔵のブログも、始めるきっかけは麻央さんの後押しだったという。
「以前から何かとお騒がせでバッシングを受けることも多かった海老蔵さんは、世間に対して“みんな敵だ”と決めつけていたフシがあった。ところが、いざブログを始めてみると、好意的なコメントが多く並んだんです。それが海老蔵さんにはかなり衝撃的だったみたいです。海老蔵さんは、新しい世界に触れる機会を提供してくれた麻央さんに本当に感謝していました。人からの見え方を意識するようになったことで、海老蔵さんは歌舞伎俳優としても一皮むけた。今では未来の歌舞伎を一身に背負っていくべき存在にまでなった。麻央さんは“十三代目・市川團十郎”の自覚をもたせたんです」(前出・知人)
6月26日、日本テレビ系で放送された麻央さんの追悼番組を見ながら、海老蔵はブログでこうつぶやいた。
《まお、…あいたい、あいたいよ、おれ、がんばるよ》
麻央さんが注いだ深い愛情は、多くの人の心の中に残り続ける。
※女性セブン2017年7月13日号