鈴木福くんは、ドラマ『サヨナラ、えなりくん』(テレビ朝日系)の最終回に出演したほか、秋には朝ドラ『わろてんか』(NHK)、映画『ミックス。』に出演予定など順風満帆。バラエティー番組も『世界で働くお父さん』(テレビ東京系)、『1周回って知らない話』(日本テレビ系)に出演するなど、学校の合い間を縫ってペースを守りながら活動している様子がうかがえます。
福くんと同じ事務所で、ユニット「すたーふらわー」として活動していた谷花音ちゃんと小林星蘭ちゃんは対照的な活動ぶり。花音ちゃんがアニメ映画『夜明け告げるルーのうた』で声優を務め、秋には映画『ミックス。』に出演予定のほか、『KinKi Kidsのブンブブーン』(フジテレビ系)、『全力!脱力タイムズ』(フジテレビ系)などのバラエティー番組に出演する一方、星蘭ちゃんはこれといった出演作はないようで、今後の予定も発表していません。
ただ、星蘭ちゃんは毎日のようにブログを更新しているので、「勉強に力を入れつつ、出来る範囲で芸能活動をしていく」というスタンスではないでしょうか。「長い人生を考えたら普通の中学生としての生活させておいたほうがいい」「将来、大人の女優として活動するときに、そこで得た教養や経験が役に立つ」と考えるスタッフも多く、本人の意志を尊重しながら芸能活動のペースを決めるという方針の子役も少なくないようです。
つまり、愛菜ちゃん世代の6人は、数の多少こそあれ、「全員芸能活動を続けている」ということ。『崖の上のポニョ』で人気者になった大橋のぞみさんのように「中学校入学を機に引退」という道を選ばなかったのです。
もともと、成長して顔やスタイルが変わる中学生は、子役としての過渡期。演じられる役柄の幅がせまい中学生子役はチャンスに恵まれにくく、身長が伸びたことや声変わりを理由に引退する子役もよく見かけます。
さらに、近年は学園ドラマが減るなど、ますます活躍の場が減り、ネットの発達で「劣化した」という心ない声が浴びせられるなど、ますます子役を続けていくことが困難になっているのです。
◆期待される中学生役での共演