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2017.07.14 07:00  SAPIO

佐藤優と片山杜秀、オウム真理教「尊師マーチ」への解釈

佐藤優氏(左)と片山杜秀氏


佐藤:一方、その2か月後の地下鉄サリン事件では、埼玉県の大宮駐屯地から完全防備の化学防護隊がすぐに駆けつけた。あの映像を見て、私は日本の化学戦対応能力は決して低くないと感心しました。

 実は地下鉄サリン事件の数日後、3月末日に東京に戻る私のためにロシア人たちがモスクワでお別れパーティを開いてくれたんです。ロシア人の間でもオウムの話題で持ちきりでした。

片山:オウム真理教は、ロシア人でキーレーンという名の交響楽団を編成し、来日公演をさせていましたね。

 ソ連は音楽家の宝庫でしたが国家の崩壊で大勢が食いつめた。そこをうまくつかまえて上祐史浩がなかなか上手なプレーヤーたちをお金で集めました。そしてカッサパというホーリーネームの東京音大出身の信者が、麻原彰晃の口ずさんだメロディを麻原彰晃作曲として交響曲や交響詩にして、コンサートで演奏した。

佐藤:いま、その人はどうしているんですか?

片山:カッサパの消息はその後、聞きませんね。「ショーコー、ショーコー、ショコ・ショコ・ショーコー」という歌詞で広く知られた『尊師マーチ』もカッサパの作曲と言われています。

 私は1993年に新宿文化センターでカッサパ指揮するキーレーンの演奏会を聞きました。麻原彰晃が「この大幻想曲『闇から光へ』は自由な形式で作曲しました」などと舞台中央で説明するのです。

佐藤:口ずさんでいるだけですから、確かに自由な形式ではありますね(笑)。

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