国際情報

金正恩委員長の少々不穏な夫婦関係を臨床心理士が分析

金正恩の夫婦関係に陰り?

 臨床心理士・経営心理コンサルタントの岡村美奈さんが、気になった著名人をピックアップ。記者会見などでの表情や仕草から、その人物の深層心理を推察する「今週の顔」。今回は、北朝鮮の金委員長夫妻に注目。

 * * *
 ICBM(大陸間弾道ミサイル)の発射成功に湧く北朝鮮で、金正恩(キム・ジョンウン)委員長の夫人、李雪主(リ・ソルジュ)氏が、130日ぶりにミサイル発射成功の祝宴に姿を見せた。

 出迎えを受けながら、金委員長から少し離れて会場の中を歩く夫人。軍関係の行事に出席する際の彼女は、薄い色や淡い色が多いが、今回、着ていたのは淡い水色のツーピース。そういえば、トランプ大統領の就任式の際、メラニア夫人が着ていたスーツは鮮やかな水色。フランスのマクロン首相の就任式の時、ブリジット夫人が着ていたスーツも濃い水色。最近注目のファーストレディの服の色を意識してのことだろうか?

 あの時、メラニア夫人が服に合わせ履いていたのは、水色のパンプス、手には同じ色の手袋。ブリジット夫人はベージュのパンプスにベージュのバッグを合わせ、共にファッションセンスが光る。それに比べると李夫人は、白と黒のパンプスに黒のクラッチバッグ。コーディネートはなんとなく野暮ったい…。

 だがこの黒のバッグ、これまでにも度々、公の場で持っていた某ブランドのバックではないだろうか。手になじむ物を持って出席したということは、ファッションで自らをアピールするより、日頃からの慣れや使い心地を重視したことになる。そう思って彼女のスーツを見直すと、デザインはカチッとしているが、かなり地味。歴史的偉業を成し遂げた祝宴での装いという印象はあまりない。

 金委員長が夫人のファッションに、どこまで口を挟むのかはわからない。だが彼女の控え目な服装を見ると、金委員長にとってこの成功は、ミサイル開発の関係者たちと手を叩き抱きあって成功を喜んだものの、驚くべき偉業や快挙ではなく、待ちに待ったとはいえ、むしろ当然の結果だとでも言いた気な感じがするではないか。

 彼女にとっても、成功ムードにテンションが上がる宴というより、関わった人たちや同士の労をねぎらい、自らはファーストレディとしての役割を果たすための出席という意味合いが強かったのかもしれない。

 さて映像の中の彼女だが、歩き方がどこかぎこちない。金委員長の後ろを彼の歩幅に合わせてついて行くのだが、二人の歩くタイミングが合っていないようなのだ。今までは、二人並んで仲良く歩く姿や手を組む姿さえ見せてきただけに、これはどういうことか?

 推測にすぎないが、仕草や表情から考えられる可能性はいくつかある。

関連キーワード

関連記事

トピックス

水原一平氏はカモにされていたとも(写真/共同通信社)
《胴元にとってカモだった水原一平氏》違法賭博問題、大谷翔平への懸念は「偽証」の罪に問われるケース“最高で5年の連邦刑務所行き”
女性セブン
尊富士
新入幕優勝・尊富士の伊勢ヶ濱部屋に元横綱・白鵬が転籍 照ノ富士との因縁ほか複雑すぎる人間関係トラブルの懸念
週刊ポスト
大ヒットしたスラムダンク劇場版。10-FEET(左からKOUICHI、TAKUMA、NAOKI)の「第ゼロ感」も知らない人はいないほど大ヒット
《緊迫の紅白歌合戦》スラダン主題歌『10-FEET』の「中指を立てるパフォーマンス」にNHKが“絶対にするなよ”と念押しの理由
NEWSポストセブン
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
女性セブン
水原一平氏と大谷翔平(時事通信フォト)
「学歴詐称」疑惑、「怪しげな副業」情報も浮上…違法賭博の水原一平氏“ウソと流浪の経歴” 現在は「妻と一緒に姿を消した」
女性セブン
『志村けんのだいじょうぶだぁ』に出演していた松本典子(左・オフィシャルHPより)、志村けん(右・時事通信フォト)
《松本典子が芸能界復帰》志村けんさんへの感謝と後悔を語る “変顔コント”でファン離れも「あのとき断っていたらアイドルも続いていなかった」
NEWSポストセブン
大阪桐蔭野球部・西谷浩一監督(時事通信フォト)
【甲子園歴代最多勝】西谷浩一監督率いる大阪桐蔭野球部「退部者」が極度に少ないワケ
NEWSポストセブン
がんの種類やステージなど詳細は明かされていない(時事通信フォト)
キャサリン妃、がん公表までに時間を要した背景に「3人の子供を悲しませたくない」という葛藤 ダイアナ妃早逝の過去も影響か
女性セブン
水原氏の騒動発覚直前のタイミングの大谷と結婚相手・真美子さんの姿をキャッチ
【発覚直前の姿】結婚相手・真美子さんは大谷翔平のもとに駆け寄って…水原一平氏解雇騒動前、大谷夫妻の神対応
NEWSポストセブン
大谷翔平に責任論も噴出(写真/USA TODAY Sports/Aflo)
《会見後も止まらぬ米国内の“大谷責任論”》開幕当日に“急襲”したFBIの狙い、次々と記録を塗り替えるアジア人へのやっかみも
女性セブン
創作キャラのアユミを演じたのは、吉柳咲良(右。画像は公式インスタグラムより)
『ブギウギ』最後まで考察合戦 キーマンの“アユミ”のモデルは「美空ひばり」か「江利チエミ」か、複数の人物像がミックスされた理由
女性セブン
違法賭博に関与したと報じられた水原一平氏
《大谷翔平が声明》水原一平氏「ギリギリの生活」で模索していた“ドッグフードビジネス” 現在は紹介文を変更
NEWSポストセブン