中継ぎ投手の九里が“継投”を持ちかけても、薮田はマウンドを譲らない。そんなチーム内競争が続いた。
結局、4時半頃に九里と薮田はタクシーに乗り込み、女性陣に見送られながら店を後にした。延長戦は引き分けか……と思いきや、“試合”は終わっていなかった。
2人が宿泊先のホテルに入った約20分後、別れたはずの金髪美女がホテルに入っていったのである。
深夜の粘投が実り、“延長サヨナラ勝ち”したのはどちらの選手なのか。この日の飲み会について広島カープ広報部に聞いた。
「本人たちに確認したところ、『飲み会には呼ばれて参加しました。ホテルには2人で帰り、女性はきていません』と話しています」
飲み会明けのヤクルト戦(9日)も延長までもつれ込み、最終回の12回に九里がリリーフ登板。三者凡退に切って取り、引き分けに持ち込んだ。
このパワフルさは前夜の“勝利”の勢いなのか、鬱憤晴らしなのかはわからないが、カープの若鯉軍団はグラウンドの中でも外でも絶好調のようだ。
※週刊ポスト2017年8月4日号