「ダメダメ。一代でもなんでも年寄なのだから、日本国籍を有する者と決められている。どんな実績があっても、これは規則です。相撲は日本国の伝統ある国技ですからね。ダメなものはダメ。日本の伝統は曲げられません」
現在の八角理事長(元横綱・北勝海)もその方針を引き継いできた。
「白鵬は、“モンゴル国籍のまま一代年寄になりたい”と各所で公言し、協会改革派である貴乃花親方に接近して特例を認めてもらうなどの術を探っていたが、うまくいかなかった。前人未到の記録を打ち立てながら、引退したら協会を去らなければならない状況に追い込まれていたのです」(前出の担当記者)
そうしたなかで、ついに白鵬の「国籍変更」の意向が明らかになったのだ。
※週刊ポスト2017年8月11日号