国内

「岸田政権」になれば安倍首相悲願の憲法改正棚上げか

ポスト安倍として注目される岸田・自民党政調会長(写真・時事通信フォト)

 安倍晋三・首相の“応援団”だった読売新聞や産経新聞がポスト安倍として岸田文雄・自民党政調会長を持ちあげだすなか、安倍首相自身にもこれまでのような自信や、やる気が感じられないといった声も出ている。

 安倍首相には、早めに身を退いて“後継指名”の力を残し、岸田政権下での憲法改正の道筋をつけて歴史に名を刻むシナリオもありそうだが、政治アナリスト・伊藤惇夫氏はそれさえ皮算用に終わりかねないと指摘する。

「自民党議員の大勢は総選挙を前に憲法改正の冒険などしたくないというのが本音。そんななかで憲法改正に慎重な岸田氏が、細田派の数がほしいからとタカ派の安倍総理の言いなりに改憲を進めれば党内の反発を買うし、ハト派のイメージにも傷がついて国民の支持も失いかねない。当面は安倍さんを支えながら憲法改正の議論だけして、首相になれば改憲は棚上げとするつもりではないか」

 かつて野党の追及に「内閣支持率は53%ある」と誇ってみせた安倍首相は、それに続けて「民進党の支持率はご承知の通り」と、メディアの世論調査での野党支持率の低さをあげつらっていた。そうしたメディアの追い風が向かい風に変わった今、政界の変わり身の早さを痛切に感じているのではないだろうか。

※週刊ポスト2017年9月1日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

『ザ!鉄腕!DASH!!』降板が決まったTOKIOの国分太一(右/番組の公式サイトより)
《TOKIO・国分太一が無期限活動休止》「演者とスタッフは“独特の距離感”だった」関係者が明かす『鉄腕DASH』現場の“特殊な事情”
NEWSポストセブン
”アナウンサーらしくないアナウンサー“と評判
「笑顔でピッタリ腕を絡ませて…」元NMB48アイドルアナ・瀧山あかねと「BreakingDown」エース・細川一颯の“腕組み同棲愛”《直撃に「まさしくタイプです(笑)」》
NEWSポストセブン
『ザ!鉄腕!DASH!!』降板が決まったTOKIOの国分太一(右/番組の公式サイトより)
《スタッフに写真おねだりか》TOKIO・国分太一は「コンプライアンス上の問題行為が複数あった」…日本テレビに問い合わせた結果
NEWSポストセブン
TOKIOの国分太一
《日テレで緊急会見の意味は》TOKIO国分太一がコンプラ違反で活動休止へ 「番組降板」「副社長自らスキャンダル」の衝撃
NEWSポストセブン
悠仁さまの大学進学で複雑な心境の紀子さま(撮影/JMPA)
悠仁さま、今年秋の園遊会に“最速デビュー”の可能性 紀子さまの「露出を増やしたい」との思いも影響か
女性セブン
グラビアのオファーも多いと言われる中川安奈アナ(本人のインスタグラムより)
《SNSで“インナーちらり笑”》元NHK中川安奈アナが森香澄の強力ライバルに あざとキャラと確かなアナウンス技術で「ポテンシャルは森香澄以上」との指摘
週刊ポスト
不倫が報じられた錦織圭、妻の観月あこ(Instagramより)
《錦織圭・モデル女性と不倫疑惑報道》反対を押し切って結婚した妻・観月あことの“最近の関係” 錦織は「産んでくれたお母さんに優しく接することを心がけましょう」発言も
NEWSポストセブン
お疲れのご様子の雅子さま(2025年、沖縄県那覇市。撮影/JMPA) 
雅子さまにささやかれる体調不安、沖縄訪問時にもお疲れの様子 愛子さまが“異変”を察知し、とっさに助け舟を出される場面も
女性セブン
不倫が報じられた錦織圭(AFP時事)
《美女モデルと不倫》妻・観月あこに「ブラックカード」を渡していた錦織圭が見せた“倹約不倫デート”「3000円のユニクロスウェットを着て駅前チェーン喫茶店で逢瀬」
NEWSポストセブン
永野芽郁のマネージャーが電撃退社していた
《永野芽郁に新展開》二人三脚の“イケメンマネージャー”が不倫疑惑騒動のなかで退所していた…ショックの永野は「海外でリフレッシュ」も“犯人探し”に着手
NEWSポストセブン
“親友”との断絶が報じられた浅田真央(2019年)
《村上佳菜子と“断絶”報道》「親友といえど“損切り”した」と関係者…浅田真央がアイスショー『BEYOND』にかけた“熱い思い”と“過酷な舞台裏”
NEWSポストセブン
不倫が報じられた錦織圭、妻の元モデル・観月あこ(時事通信フォト/Instagramより)
《結婚写真を残しながら》錦織圭の不倫報道、猛反対された元モデル妻「観月あこ」との“苦難の6年交際”
NEWSポストセブン