防災情報という命にかかわる情報でありながら、お粗末な訳が混じっているのだ。「『被災者支援情報』の項はなぜか“支援”が抜けて『Victims information』で“犠牲者情報”としか受け取れないし、文章が『when』で終わっていて意味がわからないものもある」(同前)
前出・周氏もこう話す。
「“海外への情報発信”といっていますが、そもそも、中国政府はグーグルのサービス利用を制限しているので、中国国内でグーグル翻訳には接続できません」
国交省は、そうした“不具合”について、「今後、充実、改良していかなくてはと思っています」(大規模地震対策推進室)と悠長だ。
東日本大震災では日本語の避難勧告を理解できずに恐怖を味わった外国人も多くいた。2020年の東京五輪までに間に合うのか。
※週刊ポスト2017年9月15日号