芸能

中国巨大市場を狙うヴィクトリアズ・シークレットの世界戦略

ミランダ・カーは2013年までエンジェルを務めた(INSTARimages/AFLO)

 日本でも人気を博すモデル、ミランダ・カーは2007年から2013年まで、超有名下着ブランド「ヴィクトリアズ・シークレット(VS)」の“エンジェル”を務めた。エンジェルとは、同ブランドの広告塔となるモデルのことだ。2011年には毎年のファッションショーで1人しか着ることのできない「ファンタジーブラ」を着けてランウェイを闊歩。人気は絶頂に達する。

 その頃から日本のCMなどに登場し始めた彼女の活躍で、日本でのVSの知名度が上がったのは事実だ。現に日本でのミランダの活躍に後押しされる形で、2014年に羽田空港に初のVSの店舗が誕生している。

 ミランダは2013年4月に公式にエンジェルとしての契約終了を宣言した。その理由について、自らが手がける化粧品ブランドに力を入れるため、モデルとしてよりも実業家に注力したいからと本人がテレビ番組で語っている。一部報道によるとエンジェルとしての契約書には、身長はもちろん体重、ウエストのサイズ、毎日のエクササイズなど細かい規定があり、ミランダはそれを守り続けるのが困難になったことがリタイアの理由との説もあるが、真相はわからない。

 ミランダのフェイドアウト後、VSは大きな転換期を迎えた。2014年のキャンペーン「パーフェクトボディ」が、消費者からブーイングを受けたのだ。「パーフェクトなボディでなければ、綺麗なランジェリーを身につける資格はないのか」というわけだ。

 当時のVSのパンティのサイズは最大でXL。ブラはDカップまでしかなかった。しかし女性消費者による「もっと大きなサイズを!」という嘆願運動により、DDDカップのブラが誕生した(ただしパンティの最大サイズは今もXLだ)。キャンペーンのスローガンも「ボディ・フォー・エブリボディ」に変更となった。その流れを受けて、イギリス出身のプラスサイズ(ぽっちゃり系)モデル、イスクラ・ローレンスの抜擢も大きな話題に。かつての「欧米系のスレンダーモデル」だけがカタログに登場していたVSでは考えられない変革だった。

関連キーワード

関連記事

トピックス

遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《女優・遠野なぎこのマンションで遺体発見》近隣住民は「強烈な消毒液の匂いが漂ってきた」「ポストが郵便物でパンパンで」…関係者は「本人と連絡が取れていない」
NEWSポストセブン
盟友である鈴木容疑者(左・時事通信)への想いを語ったマツコ
《オンカジ賭博で逮捕のフジ・鈴木容疑者》「善貴は本当の大バカ者よ」マツコ・デラックスが語った“盟友への想い”「借金返済できたと思ってた…」
NEWSポストセブン
フリー転身を発表した遠野なぎこ(本人instagramより)
「救急車と消防車、警官が来ていた…」遠野なぎこ、SNSが更新ストップでファンが心配「ポストが郵便物でパンパンに」自宅マンションで起きていた“異変”
NEWSポストセブン
モンゴルを訪問される予定の雅子さま(撮影/JMPA)
雅子さま、「灼熱のモンゴル8日間」断行のご覚悟 主治医とともに18年ぶりの雪辱、現地では角界のヒーローたちがお出迎えか 
女性セブン
米田
《チューハイ2本を万引きで逮捕された球界“レジェンド”が独占告白》「スリルがあったね」「棚に返せなかった…」米田哲也氏が明かした当日の心境
週刊ポスト
詐称疑惑の渦中にある静岡県伊東市の田久保眞紀市長(左/Xより)
「『逃げも隠れもしない』と話しています」地元・伊東市で動揺広がる“学歴詐称疑惑” 田久保真紀市長は支援者に“謝罪行脚”か《問い合わせ200件超で市役所パンク》
NEWSポストセブン
佐々木希と渡部建
《六本木ヒルズ・多目的トイレ5年後の現在》佐々木希が覚悟の不倫振り返り…“復活”目前の渡部建が世間を震撼させた“現場”の動線
NEWSポストセブン
東川千愛礼(ちあら・19)さんの知人らからあがる悲しみの声。安藤陸人容疑者(20)の動機はまだわからないままだ
「『20歳になったらまた会おうね』って約束したのに…」“活発で愛される女性”だった東川千愛礼さんの“変わらぬ人物像”と安藤陸人容疑者の「異変」《豊田市19歳女性殺害》
NEWSポストセブン
児童盗撮で逮捕された森山勇二容疑者(左)と小瀬村史也容疑者(右)
《児童盗撮で逮捕された教師グループ》虚飾の仮面に隠された素顔「両親は教師の真面目な一家」「主犯格は大地主の名家に婿養子」
女性セブン
組織が割れかねない“内紛”の火種(八角理事長)
《白鵬が去って「一強体制」と思いきや…》八角理事長にまさかの落選危機 定年延長案に相撲協会内で反発広がり、理事長選で“クーデター”も
週刊ポスト
たつき諒著『私が見た未来 完全版』と角氏
《7月5日大災害説に気象庁もデマ認定》太陽フレア最大化、ポピ族の隕石予言まで…オカルト研究家が強調する“その日”の冷静な過ごし方「ぜひ、予言が外れる選択肢を残してほしい」
NEWSポストセブン
大阪・関西万博で、あられもない姿をする女性インフルエンサーが現れた(Xより)
《万博会場で赤い下着で迷惑行為か》「セクシーポーズのカンガルー、発見っ」女性インフルエンサーの行為が世界中に発信 協会は「投稿を認識していない」
NEWSポストセブン