星野、高橋もまた「魅力再認識」組である。実は女性というのは、「前から知っていた」「私のほうが(あなたより)古い」と女友達の前で自慢したいようなところがあるもの。
以前から密かに目を付けていた横山、星野、高橋が一気にメジャーな存在となり、「ほらね」「やっぱりね」と今度は声を大にして熱き想いをアピールする女性たちが、彼らを「数字もってる」男たちにのし上げているというワケだ。
調べてみると、V6の岡田准一や嵐の大野智に加えて、星野と共に“逃げ恥”で人気者の仲間入りをした大谷亮平も36才。大谷は今秋『片想い』(WOWWOW)に出演するが、彼が03年、韓国でモデルとしてブレイクする前から「知っていた」日本の女性ファンは、いま自慢で自慢でしかたがないだろう。
そして、10年間、毎年「ブレイクする」と言われ続け、14年、ドラマ『昼顔~平日午後3時の恋人たち~』(フジテレビ系)で大ブレイクした斎藤工も今年36才。まさしく「魅力再認識」組の一人だ。
そんな「36才男子」は、年下のアラサー女性からも年上のアラフォー女性からも「圏内」。テレビでいうなら、F1層(20~34才の女性)もF2層(35~49才の女性)のどちらをも虜にしていることになる。
ゴールデンタイムでは、このF1とF2の視聴率獲得を大命題に掲げている番組が大半であり、この層の数字が獲れていることはスポンサーへの大アピールにも繋がっている。
10代、20代から地道に活動してきて、30代半ばになり大ブレイクした「36才男子」は雑誌もテレビも救う? 他にも、秦基博や、“ミュージカル王子”の一人・浦井健治、個性派俳優の浜野謙太も36才だった。
そう言えば、高橋一生と浜野謙太は「キリン氷結」、星野源はやはり36才の妻夫木聡と「サッポロ」の“大人エレベーター”のCMで共演している。広告業界は既に「36才男子」ブームに気づいていたのかも?