ライフ

チーズの知識「レタスと保存で乾かない」「食べられないカビも」

チーズは低糖質、高たんぱくでダイエットの味方(写真/アフロ)

 原料乳がギュッと凝縮されたチーズは、栄養も風味も豊か。そのままおいしく食べられて料理に加えれば旨みがグンと増す、万能選手。専門家にチーズをより楽しむための知識を教えてもらった。

●低糖質、高たんぱくでダイエットの味方
「チーズにはたんぱく質が20~30%も含まれます。また、チーズを作る際、乳の水分と一緒に乳糖がほとんど取り除かれるため、低糖質。高たんぱく、低糖質のチーズは、食事の最初に食べると血糖値の上昇が緩やかになる、理想的なダイエット食品です」(『日本チーズアートフロマジェ協会』理事の村瀬美幸さん)

●白カビ・青カビチーズ以外のカビは食べちゃダメ!
 カマンベールの表皮の白カビやブルーチーズの青カビなどは、チーズを熟成させ、食べても害のないもの。

「しかし、家庭で生えてしまったカビは食べるのを控えましょう。特にシュレッドチーズはカビが生えやすいので、早めに冷凍保存を」(雪印メグミルク広報担当・野口隆宏さん)

●カマンベールはレタスと一緒に保存すると乾かない
 個包装されていないチーズは開封したらラップで包み、さらに密閉容器に入れて冷蔵庫で保存。

「チーズの乾燥を防ぐため、湿度の高い野菜室に入れるのがベスト。密閉容器にレタスなどの葉物を1枚入れておくと、容器内の湿度が保たれます。また、シュレッドチーズ以外は、冷凍庫での保存は不向きです」(野口さん)

●2切れで1日分のカルシウムが摂れる
 骨の形成、骨粗しょう症予防に欠かせないカルシウムだが、厚生労働省によると、日本人はカルシウム不足だという。

「プロセスチーズの原料として使われるゴーダやチェダーは、特にカルシウムが豊富。個包装のチーズを1~2個食べるだけで、1日に必要なカルシウムが摂れます」(村瀬さん)

●フルーツや野菜と一緒に食べれば完全栄養食品に
「チーズを作るには、約10倍の量の牛乳が必要。たんぱく質、脂肪、ミネラル、ビタミン類などが凝縮されています」(野口さん)

 チーズに足りない食物繊維とビタミンCを野菜や果物で補えば、カンペキ!

●アンチエイジングにも最適! チーズ好きは肌がツヤツヤ
「チーズには体に必要なアミノ酸をバランスよく含んだ良質のたんぱく質と、良質の脂肪がたっぷり。どちらも美肌に欠かせない成分なので、チーズ業界には肌ツヤの良い人が多いんですよ。目に潤いを与え、粘膜を保護するビタミンAも豊富です」(村瀬さん)

●ピザ用のとろけるチーズは要加熱、スライスのとろけるチーズはそのままでもOK
 シュレッドチーズは加熱処理されていないので、開封後はカビが生えやすい。また、カット加工から時間が経っているので加熱して食べたほうが安心。トーストなどに使うとろけるスライスチーズは、そのままでも食べられるが、加熱したほうがとろりとして風味もアップする。

※女性セブン2017年10月12日号

関連記事

トピックス

伊藤沙莉は商店街でも顔を知られた人物だったという(写真/AFP=時事)
【芸歴20年で掴んだ朝ドラ主演】伊藤沙莉、不遇のバイト時代に都内商店街で見せていた“苦悩の表情”と、そこで覚えた“大人の味”
週刊ポスト
総理といえど有力な対立候補が立てば大きく票を減らしそうな状況(時事通信フォト)
【闇パーティー疑惑に説明ゼロ】岸田文雄・首相、選挙地盤は強固でも“有力対立候補が立てば大きく票を減らしそう”な状況
週刊ポスト
新アルバム発売の倖田來未 “進化した歌声”と“脱がないセクシー”で魅せる新しい自分
新アルバム発売の倖田來未 “進化した歌声”と“脱がないセクシー”で魅せる新しい自分
女性セブン
大谷の妻・真美子さん(写真:西村尚己/アフロスポーツ)と水原一平容疑者(時事通信)
《水原一平ショックの影響》大谷翔平 真美子さんのポニーテール観戦で見えた「私も一緒に戦うという覚悟」と夫婦の結束
NEWSポストセブン
大ヒット中の映画『4月になれば彼女は』
『四月になれば彼女は』主演の佐藤健が見せた「座長」としての覚悟 スタッフを感動させた「極寒の海でのサプライズ」
NEWSポストセブン
中国「抗日作品」多数出演の井上朋子さん
中国「抗日作品」多数出演の日本人女優・井上朋子さん告白 現地の芸能界は「強烈な縁故社会」女優が事務所社長に露骨な誘いも
NEWSポストセブン
国が認めた初めての“女ヤクザ”西村まこさん
犬の糞を焼きそばパンに…悪魔の子と呼ばれた少女時代 裏社会史上初の女暴力団員が350万円で売りつけた女性の末路【ヤクザ博士インタビュー】
NEWSポストセブン
(左から)中畑清氏、江本孟紀氏、達川光男氏による名物座談会
【江本孟紀×中畑清×達川光男 順位予想やり直し座談会】「サトテル、変わってないぞ!」「筒香は巨人に欲しかった」言いたい放題の120分
週刊ポスト
大谷翔平
大谷翔平、ハワイの25億円別荘購入に心配の声多数 “お金がらみ”で繰り返される「水原容疑者の悪しき影響」
NEWSポストセブン
【全文公開】中森明菜が活動再開 実兄が告白「病床の父の状況を伝えたい」「独立した今なら話ができるかも」、再会を願う家族の切実な思い
【全文公開】中森明菜が活動再開 実兄が告白「病床の父の状況を伝えたい」「独立した今なら話ができるかも」、再会を願う家族の切実な思い
女性セブン
伊藤
【『虎に翼』が好発進】伊藤沙莉“父が蒸発して一家離散”からの逆転 演技レッスン未経験での“初めての現場”で遺憾なく才能を発揮
女性セブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン