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2017.10.08 07:00  週刊ポスト

角居勝彦調教師 斤量の影響を受ける馬と受けづらい馬の特徴

 そんな印象のせいか、私は斤量には大雑把です。斤量を意識してレースを選ぶことはありません。あえてハンデ戦を選ぶこともほとんどなく、斤量の軽さが格上挑戦の動機にはなるくらいのものです。

 しかし、留意すべきこともある。3歳馬は時期によって、4歳以上の馬より負担が軽くなりますが、牝馬はさらに1~2キロ軽い。もちろん、多くのデータをもとにはじき出された斤量差なのですが、3歳牝にとって相当に有利な印象があります。昔は4歳馬の秋が能力のピークだといわれていましたが、調教技術や飼育環境が上がった今では、3歳の牝でも馬格はそれほど見劣りしません。

 斤量負け(昔はカンカン負け、などといった)する馬の特徴として、よくいわれるのは体が小さい馬。全体に斤量の占める割合が上がり、脚や心臓への負担が増します。背中が垂れている馬。そして、脚が長くて歩幅を延ばそうとするタイプも斤量には敏感といわれています。

 逆に斤量の影響を受けづらいタイプは「大型で胴が短い」となるわけですが、そういう馬はヨーロッパのような荒れた馬場には強いものの、日本の軽い馬場には向いていないのです。

 馬齢、体型、馬場状態、そして斤量。これをセットにして考えると面白いかもしれません。

●すみい・かつひこ/1964年石川県生まれ。2000年に調教師免許取得、2001年に開業。以後15年で中央GI勝利数23は歴代3位、現役では2位。今年は13週連続勝利の日本記録を達成した。ヴィクトワールピサでドバイワールドカップ、シーザリオでアメリカンオークスを勝つなど海外でも活躍。引退馬のセカンドキャリア支援、障害者乗馬などにも尽力している。引退した管理馬はほかにカネヒキリ、ウオッカなど。『競馬感性の法則』(小学館新書)が好評発売中。

※週刊ポスト2017年10月13・20日号

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