しかし、バレンティンは守備に難がありすぎるという欠陥を抱え、今季ホームラン王(35本)のゲレーロも来季の活躍は未知数。費用対効果は甚だ疑わしい。新たに可能性が出てきたのが、FA権を獲得する日本ハムの主砲・中田翔だ。
「中田は今年7月、東京ドームで放ったホームランを『ライトフライかと思った』とコメントしてファンの笑いを誘った。今季は絶不調でしたが、その飛距離は魅力十分。阪神への移籍が有力視されているが、狭い東京ドームがホームの巨人のほうが適性をいかせる。中田の年俸は2億8000万円。巨人なら10億円を積んでの3年契約だってありうる。もちろんドラフトで清宮幸太郎(早実)を指名できるかどうかも影響しますが」(同前)
触手は海外リーグにも伸びる。台湾リーグで打率.407、31本、101打点、178安打、出塁率.491の打撃「五冠王」を達成した「第二の王貞治」こと王柏融(ワン・ポーロン)も視察済みだ。
「彼は台湾リーグ・ラミゴに所属し、海外移籍の権利を得るまで、本来ならあと1年台湾でプレーする必要がある。ところが巨人はラミゴと提携を結び“レンタル契約”という抜け道で日本でプレーさせる意向があるとも囁かれます」(セ球団編成担当)
※週刊ポスト2017年10月27日号