「たぶん条件反射なんですよね、いつも寒いところで聴いているから…」
照れ笑いを浮かべながらつぶやくと、彼女が嬉しそうに微笑む──。
この若く美しいピアニストは松田華音さん(21才)。今最も注目される若手の一人で、6才からモスクワに渡り、名のある国際コンクールで優勝。3年前から日本人初のロシア政府特別奨学生としてモスクワ音楽院に通う。
そんな彼女を前に羽生は前のめりの様子で目をキラキラさせながら質問を浴びせる。
羽生「CDを昨日ずっと聴かせていただいていたんです」
松田「そうなんですか!」
羽生「(松田さんの)演奏を聴いてこういうものを作らなくちゃいけないんだと学ばせていただきました」
松田「羽生選手のスケートからは情熱というか、エネルギーがすごく伝わってきます」
会話が進むうちに、天才同士にしか伝わらないような感覚的な話になっていき、完全に2人の世界へ…。
最後、し~っかりと握手しておよそ20分間の弾んだ対談は終了したのだが、最後まで見たファンはしばらく呆然とした。
「こんなユヅくん見たことある?」
「彼女を揶揄する言葉も見つからない」
「お似合い…でしたね」
彼女との出会いが刺激になってさらにいい演技に伝わるというのなら、応援するしかないのかなぁ。
※女性セブン2017年11月9日号