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2017.10.28 07:00  週刊ポスト

てんや1号店 天丼の価格破壊は東京駅の地下から始まった

創業以来税込み500円を貫いている(撮影・渡辺利博)

 誰もが知るあの有名外食チェーンも、最初は街の片隅に生まれた小さな店から始まった。「1号店」──そこは創業者の汗と涙、熱い思いが詰まった聖地である。『天丼てんや』の原点を辿ってみた。

 てんや1号店はバブル景気まっただ中の1989年、東京駅の八重洲地下街にオープンした。

「100店構想の全国チェーンを見据え、その1号店にふさわしい場所を探していました。結果、東京一といわれる広い面積の地下街、東京の玄関口でもあるこの八重洲地下街で始めることになりました」(てんや広報)

 天丼といえば当時1000~1500円ほどが相場。そんな時代に500円で食べられる。その驚きが、開業初日から人々に長い行列を作らせた。東京駅地下街だからこその需要もあった。

「テイクアウトの需要があると聞いていましたので、初日からお弁当50個の用意をしていましたが、それでも対応できなかったほどでした。当時は持ち帰れるお店が少なく、コンビニも今ほどなかった時代ですから貴重だったと思います」(同前)

 帰りの新幹線や、長距離バスの旅のお供に買っていく人も多かったのだろう。サラリーマン憩いの地としての顔もあった。

「ちょい飲みがブームになる前から、この店舗ではお酒を飲んでくださるお客様が多かったです。お昼休みは急いで食べて、夜は飲みながら食べるという利用方法は、この店舗ならではだと思います」(同前)

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