芸能

元SMAPの『72時間テレビ』、地上波番組に与える影響は?

『72時間ホンネテレビ』が地上波放送の番組作りに一石を投じるか?(AbemaTV公式ツイッターより)

 SMAPの元メンバーである稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾の3人がジャニーズ事務所退所後に初めて共演したインターネットテレビ・AbemaTVの『72時間ホンネテレビ』が11月2日午後9時から5日の午後9時まで放送された。3日間の累計視聴者数は7400万を超えるなど大いに盛り上がった。

 72時間も放送するという尺の問題のためか、ゆったりした番組作りが目立った。4日には、SMAPの元メンバーである森且行が出場する静岡・浜松のオートレース場を3人が訪れた。レースが始まる1時間以上前に足を運ぶと、特にVTRを挟むわけでもなく、余計な煽りを入れるわけでもなく、3人がレース場を見ながら、これからのレースの行方や森について話していた。テレビ局関係者が話す。

「このとき流れたVTRは、森が出場した前日のレース模様だけでしたよね。時間を大幅に取っていたからできたのだと思いますが、地上波テレビではなかなかできない作りです。普通なら、それまでの森に密着したり、3人に森への想いを聞いたりしたVTRを流すという番組作りになるはずです」

 その後、レースが終わると、3人は森とご対面。食堂や宿舎、ロッカー、レース場を回り、当時の思い出や現在の心境を振り返り、計6時間近く浜松オートレース場に滞在。「なんか雑誌の取材みたいだね~」という言葉が漏れるほど、テレビらしくない作りでゆったりとした時間が流れた。

「余計な煽りや編集がない分、4人の素が見えたと思います。ファンや視聴者が望んでいた形ではないでしょうか。これが今の地上波にない要素だと感じました。地上波だと、細切れでいいコメントだけを抜き取り、ナレーションを加えないといけない。いけないってこともないんでしょうけど、何もしなかったらプロデューサーにああしろ、こうしろと言われますから。今のテレビの視聴者は年齢層が上がっているので、うるさい作りは逆効果だと思いますけどね。

 編集なし、ナレーションなし、テロップなしというコンセプトの新番組を始めない限り、現状を崩していくのは難しい。ただ、今回の『72時間ホンネテレビ』が業界で話題になって、プロデューサーなど上の人が感化されれば、地上波でも“余計な煽り”を止めようという方向に傾くのではないでしょうか」(同前)

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