先日、『ごごナマ』に『赤ひげ』に出演中の若手医師役の三人組、中村蒼、前田公輝、古舘佑太郎がゲストに登場。中村を「あおいちゃん」、前田を「ゴーキ」、古舘を「タッチー」と呼ぶ船越の司会ぶりは、どこか愛川欽也を思い出さる。従来、そういう兄貴的なキャラなのである。3人との話は撮影中、しばしば開催されたという船越主催の飲み会「赤ひげ会」の話や各人のファッションのこだわりにも及んだ。
若者たちが船越がふだんもジャケットなど「きちんとしている」ことに驚いたと言えば、船越は「それでもどっか崩して不良っぽくしたくなる」と返答。すると進行役の阿部渉アナがすかさず船越がジャケットの腕まくりをしていることを指摘。80年代に流行したため、ついまくり上げてしまう船越の袖を相方の美保純が「チョメチョメ上げって言うんだよ」とナイスな解説(80年代と山城新伍を知ってる人にしかわからない)を付け加える。見事なコンビネーションを見せた。船越にとってこの番組は居心地いい場所に違いない。
さらには撮影のロケ中、船越が「甲斐バンドにライブに行くため」早めに撮影を終わらせるよう張り切っていたことを暴露されると、阿部アナは「甲斐バンドの歌を聞いて癒されたい。このころ…いろいろ…」ここでそれを言いますか!と視聴者がドキドキした瞬間、船越は「元気をもらいに行ったんですよ!」と苦笑しつつ自分でフォロー。余裕も見せていた。
赤ひげは世の中を清濁併せ呑む骨太の男だ。いろいろあった船越英一郎だからこそできる役ともいえる。ドラマで使っている特製の「とってもいい赤ヒゲ」が、そのご褒美に見えてきた。合言葉は「地道にやってよかった」ですな。