国内

割り込み、介護、隣人のゴミ漁り… 日常の怒りの対処法は?

ゴミ漁りする隣人に怒りが湧いたときの対処は(イラスト/アフロ)

 怒りを感じる場面は日常のあらゆる瞬間に潜んでおり、実際にそんな「怒り」が傷害や殺人(未遂)事件に発展することも少なくない。今回、本誌・女性セブンでは多くの人がイラッとするであろうシーンを取り上げ、それぞれのシーンの要注意な怒りの“タイプ“を紹介。その対処法を日本アンガーマネジメント協会の安藤俊介代表理事に、解説してもらった(以下、話者の表記のない「」はすべて安藤氏のコメント)。

【シーン1】
 2017年6月、東名高速道路で発生した夫婦死亡事故では危険運転致死傷罪で起訴された石橋和歩被告のあおり運転が問題視されたが、急な割り込みや、あおり、蛇行運転など、運転中に怒りを感じる人は多い。しかし、怒りに駆られてとっさの判断を間違えると、被害者だったはずなのに、加害者にもなりうる危険をはらんでいる。とくに注意したいのは「博学多才」と「天真爛漫」タイプだ。

「『博学多才』タイプは“そんなことをやるやつは全員敵!”とみなす。『天真爛漫』タイプは、言いたいことを我慢できない。両者とも、相手が売るけんかを買ってしまいがちです」

 あおり返すのは絶対NG。できるだけその場から離れ、視界から“敵”を消すことが得策だ。気持ちを落ち着かせる“呪文”を用意しておくのもよい。

●『博学多才』タイプの傾向:つねに論理的で合理的な判断ができる完璧主義者。それゆえ、優柔不断な人や判断が遅い人など、自分の価値観と合わないことに対して怒りを感じ、排他する傾向がある。

●『天真爛漫』タイプの傾向:話すことが得意で、誰が相手でも自分の意見を自由に表現できる。しかし自己主張が強すぎるため、自分の思い通りにならない時に大きな怒りを感じ、高圧的に従わせることも。

【シーン2】
「義父が認知症になり、要介護4の状態です。毎日大きな声で“殺されるー”とか“泥棒ー”とか暴言ばかりはかれると、病気とわかってても腹が立ってしまうんです。最低ですが、毎日早く死ねばいいのにと思ってしまう」(51才・主婦)

 介護は先の見えない重労働。現場では、怒りが鬱積しがちでもある。

関連記事

トピックス

今季から選手活動を休止することを発表したカーリング女子の本橋麻里(Xより)
《日本が変わってきてますね》ロコ・ソラーレ本橋麻里氏がSNSで参院選投票を促す理由 講演する機会が増えて…支持政党を「推し」と呼ぶ若者にも見解
NEWSポストセブン
白石隆浩死刑囚
《女性を家に連れ込むのが得意》座間9人殺害・白石死刑囚が明かしていた「金を奪って強引な性行為をしてから殺害」のスリル…あまりにも身勝手な主張【死刑執行】
NEWSポストセブン
失言後に記者会見を開いた自民党の鶴保庸介氏(時事通信フォト)
「運のいいことに…」「卒業証書チラ見せ」…失言や騒動で謝罪した政治家たちの実例に学ぶ“やっちゃいけない謝り方”
NEWSポストセブン
球種構成に明らかな変化が(時事通信フォト)
大谷翔平の前半戦の投球「直球が6割超」で見えた“最強の進化”、しかしメジャーでは“フォーシームが決め球”の選手はおらず、組み立てを試行錯誤している段階か
週刊ポスト
参議院選挙に向けてある動きが起こっている(時事通信フォト)
《“参政党ブーム”で割れる歌舞伎町》「俺は彼らに賭けますよ」(ホスト)vs.「トー横の希望と参政党は真逆の存在」(トー横キッズ)取材で見えた若者のリアルな政治意識とは
NEWSポストセブン
ベビーシッターに加えてチャイルドマインダーの資格も取得(横澤夏子公式インスタグラムより)
芸人・横澤夏子の「婚活」で学んだ“ママの人間関係構築術”「スーパー&パークを話のタネに」「LINE IDは減るもんじゃない」
NEWSポストセブン
LINEヤフー現役社員の木村絵里子さん
LINEヤフー現役社員がグラビア挑戦で美しいカラダを披露「上司や同僚も応援してくれています」
NEWSポストセブン
モンゴル滞在を終えて帰国された雅子さま(撮影/JMPA)
雅子さま、戦後80年の“かつてないほどの公務の連続”で体調は極限に近い状態か 夏の3度の静養に愛子さまが同行、スケジュールは美智子さまへの配慮も 
女性セブン
場所前には苦悩も明かしていた新横綱・大の里
新横綱・大の里、場所前に明かしていた苦悩と覚悟 苦手の名古屋場所は「唯一無二の横綱」への起点場所となるか
週刊ポスト
医療的ケア児の娘を殺害した母親の公判が行われた(左はイメージ/Getty、右は福岡地裁)
24時間介護が必要な「医療的ケア児の娘」を殺害…無理心中を計った母親の“心の線”を切った「夫の何気ない言葉」【判決・執行猶予付き懲役3年】
NEWSポストセブン
近況について語った渡邊渚さん(撮影/西條彰仁)
渡邊渚さんが綴る自身の「健康状態」の変化 PTSD発症から2年が経ち「生きることを選択できるようになってきた」
NEWSポストセブン
昨年12月23日、福島県喜多方市の山間部にある民家にクマが出現した(写真はイメージです)
《またもクレーム殺到》「クマを殺すな」「クマがいる土地に人間が住んでるんだ!」ヒグマ駆除後に北海道の役場に電話相次ぐ…猟友会は「ヒグマの肉食化が進んでいる」と警鐘
NEWSポストセブン