山尾:首相も官房長官も、女性の質問者には『事実に基づかない感情的な質問だ』というレッテルを意図的に貼るのです。望月さんを見て、“私と同じことされてるな”と思いました。
そもそも政府は2017年度末までに待機児童をゼロにすると約束していたけど、私が今年2月、安倍首相に『待機児童ゼロの期限はいつですか』と聞いたら、なんと彼は知らなかった。さらに翌日の新聞では『待機児童解消は3年間先送り』と報じられました。
待機児童は3年したら小学生になって学童保育が課題になり、その先には高校の無償化や大学の奨学金問題がある。子供の成長とともに課題が変わるから、ママやパパにとっては待ったなしなんです。
望月:それにしても、首相が政策の期限を忘れるなんて、本当に関心がないんですね。大好きな憲法改正については、きっちりとスケジュールを組んでいるのに…。ママ友たちとよく話す悩みの1つに“小学1年生問題”というものがあります。保育園は20時まで預けられるのに、小学校に上がると、学童が18時打ち切りだったり、入れない子もいたり。それでは働けません。山尾さんの指摘のように“待機児童から学童問題へ”と働くママの子育て問題は続いていくんです。
※女性セブン2017年11月30日・12月7日号