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日馬富士殴打事件 深刻化の裏に「理事選での親方同士の遺恨」

貴乃花親方の行動の”真意”は(写真:共同通信社)

 モンゴル出身の横綱・日馬富士(伊勢ヶ濱部屋)が同郷の後輩力士・貴ノ岩(貴乃花部屋)を殴打する事件が、巡業先の鳥取で起きたのは10月25日の夜。事件が表沙汰になったのは、九州場所3日目の11月14日朝だ。

「空白の20日間」があった形となり、両者の間には秘密裏に示談交渉があったともされるが、貴乃花親方は断固として闘う姿勢を見せた。なお、日本相撲協会に示談交渉の存在について問うたが、広報部は「調査中につき取材はお断わりする」とするのみだった。

 弟子への暴行に貴乃花親方が怒るのは当然だろう。相撲協会が公益法人である以上、横綱の悪質な暴行を事件化せずに処理することが許されないのも道理だ。ただ、関係者の間では事態がここまで深刻化したのは「去年の理事選での親方同士の遺恨があるから」と囁かれているのである。

◆寝返ったことは忘れない

「昨年2月の理事選では、自身の一門の持つ票だけでは理事になれない伊勢ヶ濱親方が、一門を超えたシンパのいる貴乃花グループから票を回してもらい、理事当選した。なので、同3月末に八角親方(元横綱・北勝海)と貴乃花親方が争った理事長選では、伊勢ヶ濱親方は貴乃花親方に票を投じている。

 ところが、その直後から、『伊勢ヶ濱親方はすでに寝返っていて、次の理事選では八角理事長サイドに回る密約が結ばれた』と囁かれるようになった。証拠に、伊勢ヶ濱親方は理事長選に敗れた貴乃花親方に票を投じた“非主流派”であるにもかかわらず、八角理事長体制では大阪場所担当理事という要職を与えられています。もちろん、票を回した貴グループからすれば重大な裏切り行為に映る」(担当記者)

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