国際情報

昼に飲酒し法廷で酔いつぶれた中国裁判官が解任される

トンデモ裁判官は即刻クビに

 中国内陸部の湖南省東安県の裁判所で、裁判官が同僚や部下の2人と一緒に昼食で酒を飲み過ぎ、午後の裁判に出廷した後に酔いつぶれてそのまま寝込んでしまい裁判ができなくなるという珍事件が発生したことが明らかになった。

 裁判長が酔いつぶれている映像がネット上で拡散し大きな話題になっており、東安県を管轄する永州市政府は裁判官を「重大な党の規律違反」で逮捕。職務を解任するとともに、一緒に酒を飲んでいた裁判官と事務官の2人も取り調べている。

 この裁判官は今年8月22日の午後一番の裁判を担当したが、裁判が開廷しても、裁判官の制服ともいえるローブを着ずに、普段着のままで裁判席に座り、そのまま裁判官席でうたた寝を始め、最後には机に突っ伏して寝込んでしまった。

 この醜態に裁判所は騒然となり、被告や弁護士、検事も裁判官を怒鳴るなど混乱が拡大し、他の裁判官が呼ばれたものの、すぐに閉廷となった。

 この様子を裁判の傍聴に来ていた被告の知人が携帯電話の動画に記録し、中国版ツィッター「微博(ウェイボ)」に投稿したところ、あっという間に拡散された。

 これを知った永州市政府中国共産党規律検査委員会は10月に入って、このトンデモ裁判官を身柄拘束し、取り調べを開始。11月5日に逮捕し、その後、「職務規則に違反し、裁判官の社会的なイメージを悪化させるなどした」としてすべての職務を解任され、党籍もはく奪された。

関連キーワード

関連記事

トピックス

10月に公然わいせつ罪で逮捕された草間リチャード敬太被告
《グループ脱退を発表》「Aぇ! group」草間リチャード敬太、逮捕直前に見せていた「マスク姿での奇行」 公然わいせつで略式起訴【マスク姿で周囲を徘徊】
NEWSポストセブン
65歳ストーカー女性からの被害状況を明かした中村敬斗(時事通信フォト)
《恐怖の粘着メッセージ》中村敬斗選手(25)へのつきまといで65歳の女が逮捕 容疑者がインスタ投稿していた「愛の言葉」 SNS時代の深刻なストーカー被害
NEWSポストセブン
俳優の水上恒司が年上女性と真剣交際していることがわかった
「はい!お付き合いしています」水上恒司(26)が“秒速回答、背景にあった恋愛哲学「ごまかすのは相手に失礼」
NEWSポストセブン
三田寛子と能條愛未は同じアイドル出身(右は時事通信)
《梨園に誕生する元アイドルの嫁姑》三田寛子と能條愛未の関係はうまくいくか? 乃木坂46時代の経験も強み、義母に素直に甘えられるかがカギに
NEWSポストセブン
各地でクマの被害が相次いでいる(クマの画像はサンプルです/2023年秋田県でクマに襲われ負傷した男性)
ヒグマが自動車事故と同等の力で夫の皮膚や体内組織を損傷…60代夫婦が「熊の通り道」で直面した“衝撃の恐怖体験”《2000年代に発生したクマ被害》
NEWSポストセブン
対談を行った歌人の俵万智さんと動物言語学者の鈴木俊貴さん
歌人・俵万智さんと「鳥の言葉がわかる」鈴木俊貴さんが送る令和の子どもたちへメッセージ「体験を言葉で振り返る時間こそが人間のいとなみ」【特別対談】
NEWSポストセブン
大谷翔平選手、妻・真美子さんの“デコピンコーデ”が話題に(Xより)
《大谷選手の隣で“控えめ”スマイル》真美子さん、MVP受賞の場で披露の“デコピン色ワンピ”は入手困難品…ブランドが回答「ブティックにも一般のお客様から問い合わせを頂いています」
NEWSポストセブン
佳子さまの“ショッキングピンク”のドレスが話題に(時事通信フォト)
《5万円超の“蛍光ピンク服”》佳子さまがお召しになった“推しブランド”…過去にもロイヤルブルーの “イロチ”ドレス、ブラジル訪問では「カメリアワンピース」が話題に
NEWSポストセブン
「横浜アンパンマンこどもミュージアム」でパパ同士のケンカが拡散された(目撃者提供)
《フル動画入手》アンパンマンショー“パパ同士のケンカ”のきっかけは戦慄の頭突き…目撃者が語る 施設側は「今後もスタッフ一丸となって対応」
NEWSポストセブン
大谷翔平を支え続けた真美子さん
《大谷翔平よりもスゴイ?》真美子さんの完璧“MVP妻”伝説「奥様会へのお土産は1万5000円のケーキ」「パレードでスポンサー企業のペットボトル」…“夫婦でCM共演”への期待も
週刊ポスト
俳優の水上恒司が年上女性と真剣交際していることがわかった
【本人が語った「大事な存在」】水上恒司(26)、初ロマンスは“マギー似”の年上女性 直撃に「別に隠すようなことではないと思うので」と堂々宣言
NEWSポストセブン
劉勁松・中国外務省アジア局長(時事通信フォト)
「普段はそういったことはしない人」中国外交官の“両手ポケットイン”動画が拡散、日本側に「頭下げ」疑惑…中国側の“パフォーマンス”との見方も
NEWSポストセブン