コンビの中では久保田の方が注目されがちだが、ツッコミ担当の村田秀亮(38歳)も芸人の間では高い技量が認められている苦労人だ。近年は又吉直樹原作の『火花』のドラマ版(Netflixオリジナルドラマ)や、日活ロマンポルノのリブートプロジェクトで制作された映画『雌猫たち』(白石和彌監督作品)でもお笑い芸人役を好演している。
別のとろサーモンファンの男性Bさん(32歳)は、村田についてこう語る。
「M-1終了後に『Gyao!』で配信された『世界最速ファイナリスト全員集合スペシャル』で、陣内智則が『村田は仕事がないとき、僕のネタのナレーションを担当してくれていた』と語っていました。過去には、『あらびき団』(TBS系列)でも大道芸人の芸にナレーションを入れており、その実力を評価する人は少なくありませんでした。
南海キャンディーズの山里亮太は、以前ラジオで『村田さんはとてつもなく良い人で芸達者。相方のせいで売れないのはかわいそう』と冗談交じりに語っています。こんな風に、ピンの仕事も地道に積み重ねて頑張ってきました。文句も言わずに努力している姿はファンとして絶対に報われてほしいと願っていました」(Bさん)
長い間、辛酸を嘗め続けたとろサーモン。苦難の歴史を見つめてきたファンにとっても、M-1優勝は悲願だっただろう。持ち前の個性を大切にしながら、さらに飛躍してほしいとファンは願っているはずだ。