スポーツ

力士の酒豪伝説 日本酒を36L飲んで酩酊しなかった雷電

下戸もいれば笊もいる…

 角界が揺れる中、「謎のスー女」こと相撲女子の尾崎しのぶ氏が、相撲コラムを週刊ポストで執筆中。相撲界は酒席の事件で揺れているが、過去の名力士たちは酒をどう付き合ってきたのか? 尾崎氏がつづる。

 * * *
 十一月場所十両入りした隆の勝は酒が全く飲めないと相撲誌に書いてあった。日馬富士の真っ赤な目をした優勝翌日会見が記憶に新しいだけにおどろいた。しかし思い出せば琴奨菊は奈良漬けすらアウト。松鳳山も酒を飲まない。安芸乃島はウイスキーボンボン一個食べただけで寝てしまう下戸だった(安芸乃島の親方は、兄・二子山親方の厳しさへの反感から兄弟子に飲酒を強要され内臓を悪くした大関・貴ノ花だったから、自分の弟子の育成には気遣いがあったのだろう)。

 それでも力士には飲み放題を適用させない居酒屋もあると耳にしたり、白鵬がテレビでものすごいスペシャルカクテル(ウイスキーのビール割りシークワーサー風味)を披露していたことなどが力士は酒好きとの印象を残す。だからこそ、新十両力士を華々しく紹介する質問の中に「酒量は?」とあるのだ。

 力士の酒のエピソードは数多くあるが、強烈なのは太刀山の好敵手だった駒ケ嶽。日本酒を毎日六升飲んでいた。そして現役中の一九一四年、巡業地の茨城でどぶろくを飲んだ後日向で気持ちよく昼寝をしていたところ、胃の中のどぶろくが発酵して毒になって腸と脳に回り急死。享年三十三。

 横綱を嘱望されていた時期もあった実力者だったが酒が好きで体を壊し、負けがこんではまた酒を飲んだ。その末に好きな酒のせいで亡くなった。周囲や遺族の気持ちはあろうが、駒ケ嶽にとっては愛した酒との心中にあたるように思う。

トピックス

ロッカールームの写真が公開された(時事通信フォト)
「かわいらしいグミ」「透明の白いボックス」大谷翔平が公開したロッカールームに映り込んでいた“ふたつの異物”の正体
NEWSポストセブン
大谷と真美子さんの「冬のホーム」が観光地化の危機
《白パーカー私服姿とは異なり…》真美子さんが1年ぶりにレッドカーペット登場、注目される“ラグジュアリーなパンツドレス姿”【大谷翔平がオールスターゲーム出場】
NEWSポストセブン
和久井被告が法廷で“ブチギレ罵声”
【懲役15年】「ぶん殴ってでも返金させる」「そんなに刺した感触もなかった…」キャバクラ店経営女性をメッタ刺しにした和久井学被告、法廷で「後悔の念」見せず【新宿タワマン殺人・判決】
NEWSポストセブン
初の海外公務を行う予定の愛子さま(写真/共同通信社 )
愛子さま、初の海外公務で11月にラオスへ、王室文化が浸透しているヨーロッパ諸国ではなく、アジアの内陸国が選ばれた理由 雅子さまにも通じる国際貢献への思い 
女性セブン
几帳面な字で獄中での生活や宇都宮氏への感謝を綴った、りりちゃんからの手紙
《深層レポート》「私人間やめたい」頂き女子りりちゃん、獄中からの手紙 足しげく面会に通う母親が明かした現在の様子
女性セブン
“マエケン”こと前田健太投手(Instagramより)
《ママとパパはあなたを支える…》前田健太投手、別々で暮らす元女子アナ妻は夫の地元で地上120メートルの絶景バックに「ラグジュアリーな誕生日会の夜」
NEWSポストセブン
グリーンの縞柄のワンピースをお召しになった紀子さま(7月3日撮影、時事通信フォト)
《佳子さまと同じブランドでは?》紀子さま、万博で着用された“縞柄ワンピ”に専門家は「ウエストの部分が…」別物だと指摘【軍地彩弓のファッションNEWS】
NEWSポストセブン
和久井学被告が抱えていた恐ろしいほどの“復讐心”
「プラトニックな関係ならいいよ」和久井被告(52)が告白したキャバクラ経営被害女性からの“返答” 月収20〜30万円、実家暮らしの被告人が「結婚を疑わなかった理由」【新宿タワマン殺人・公判】
NEWSポストセブン
山下市郎容疑者(41)はなぜ凶行に走ったのか。その背景には男の”暴力性”や”執着心”があった
「あいつは俺の推し。あんな女、ほかにはいない」山下市郎容疑者の被害者への“ガチ恋”が強烈な殺意に変わった背景〈キレ癖、暴力性、執着心〉【浜松市ガールズバー刺殺】
NEWSポストセブン
英国の大学に通う中国人の留学生が性的暴行の罪で有罪に
「意識が朦朧とした女性が『STOP(やめて)』と抵抗して…」陪審員が涙した“英国史上最悪のレイプ犯の証拠動画”の存在《中国人留学生被告に終身刑言い渡し》
NEWSポストセブン
橋本環奈と中川大志が結婚へ
《橋本環奈と中川大志が結婚へ》破局説流れるなかでのプロポーズに「涙のYES」 “3億円マンション”で育んだ居心地の良い暮らし
NEWSポストセブン
10年に及ぶ山口組分裂抗争は終結したが…(司忍組長。時事通信フォト)
【全国のヤクザが司忍組長に暑中見舞い】六代目山口組が進める「平和共存外交」の全貌 抗争終結宣言も駅には多数の警官が厳重警戒
NEWSポストセブン