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今年のコンビニチキンは個性で勝負 「骨なし」にも存在感

セブンの骨なし「ななチキ」はコンビニチキンの新たな代名詞に

 いよいよクリスマス。今年は12月25日が月曜日なので、22日の金曜日からクリスマス商戦がピークに突入している。例年、熾烈な“チキン戦争”を繰り広げているコンビニ各社のフライヤーでも今、続々とオリジナルチキンが揚げられているのだ。コンビニジャーナリストの吉岡秀子さんが、各社の注目すべき逸品を取材した。

 * * *
「クリスマスは、豪華な骨つきチキンが圧倒的に売れる」というコンビニチキン。今年は食べやすい骨なしチキンも、存在感があります。

 コンソメやシナモン&ペッパーなど個性的なフレーバー商品が続々と登場。レアなチキンの投入で老舗・ケンタッキーフライドチキンとの差別化が出来ましたから、販促戦略に抜かりなしです。

 また酉年の締めにふさわしく、ファミリーマート(以下ファミマ)の「ファミチキ先輩」vsローソンの「エルチキンちゃん」の新キャラが、PR合戦で火花を散らしているのも見逃せません。LINEのスタンプになったり、オリジナルのドラマで主役を張ったりと、キャラたちの奮闘がコンビニ全体の売り上げアップに貢献しそうです。

 今年のコンビニチキンを総括すると、昨年よりも個性派ぞろい。チェーンをはしごしてでも、期間限定販売のレアチキンを食べ比べしたいものです。

 では、各社の注目チキンを紹介していきましょう。

 味については、ホントに甲乙つけがたい。ひとつ言えるのは「コンビニ=濃い味つけ」ではなくなったこと。多種類のスパイスを使っていても、マイルドな風味がトレンドです。女性やシニアのお客さんが増えたことが、影響しているのかもしれません。

 そんな中、話題賞はファミマでしょうか。クリスマスのテーマをロマンチックな「恋するファミマ クリスマス」と設定して商品展開したのは珍しい取り組み。

「昨年以上に、幅広い世代からの予約が入っている」(ファミマ担当者)そうなので、販売状況は上々のようです。

 具体的には、ファミチキや骨つきのファミマプレミアムチキンをはじめ6種類のチキンが出ていますが、イチオシは「恋するフレフレチキン(シナモン&ペッパー)」(180円)。

 レジ横で注文するのに少々勇気のいるネーミングですが、骨なしチキンに永遠の愛を誓うスパイスといわれるシナモン入りのパウダーをふりかけ、袋ごと恋愛運アップに効く数字といわれる6回、シャカシャカ振って食べる仕掛けがユニーク。SNSで盛り上がると若年層から支持を集めています。

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