スポーツ

沙保里や康生も…小平奈緒は「五輪主将の呪い」払拭できるか

選手団主将は足枷か、それとも…(時事通信フォト)

 目前に迫った平昌五輪(2月9日開幕)。日本人で最も金メダルに近い存在が、スピードスケートの小平奈緒(31)だ。昨年12月のW杯では、1000メートルで世界新をマーク。500メートルでもW杯15連勝中(1月10日時点)である。

 まさに死角なしの小平は、JOCから日本選手団の主将に指名され、本人も受諾していると報じられている。しかし、この大役が思わぬ“足枷”となりかねないという声がある。スポーツ紙記者が語る。

「冬季五輪主将が金メダルを獲得したことは一度もない。過去には黒岩彰(カルガリー・1988年)、橋本聖子(リレハンメル・1994年)、荻原健司(長野・1998年)など世界トップクラスの選手が主将を務めましたが金には届かなかった」

 このジンクスは夏季五輪にも“伝染”しており、古賀稔彦(バルセロナ・1992年)を最後に、以降は6大会連続で金を逃している。2016年リオ五輪主将のレスリング・吉田沙保里は決勝で格下にまさかの敗北、連勝記録も206でストップした。2004年の井上康生、2008年の鈴木桂治も柔道界の大エースながらメダルにも届かなかった。スポーツ評論家の谷口源太郎氏がいう。

「主将が日の丸のプレッシャーを最も感じてしまうのは事実でしょう。個人出場の大会ではのびのびと競技に臨めた選手が、マスコミの過剰な報道やファンの期待に押しつぶされてしまうのではないか」

 2002年ソルトレイクシティー五輪でスキージャンプ団体ラージヒル5位に終わった原田雅彦は、当時「主将の重圧があった」と吐露した。主将は五輪前のメディア対応も非常に多く、負担が大きいのは間違いない。冬季スポーツに詳しい元北海道新聞記者でジャーナリストの黒田伸氏の話。

関連記事

トピックス

若手俳優として活躍していた清水尋也(時事通信フォト)
「もしあのまま制作していたら…」俳優・清水尋也が出演していた「Honda高級車CM」が逮捕前にお蔵入り…企業が明かした“制作中止の理由”《大麻所持で執行猶予付き有罪判決》
NEWSポストセブン
「正しい保守のあり方」「政権の右傾化への憂慮」などについて語った前外相。岩屋毅氏
「高市首相は中国の誤解を解くために説明すべき」「右傾化すれば政権を問わずアラートを出す」前外相・岩屋毅氏がピシャリ《“存立危機事態”発言を中学生記者が直撃》
NEWSポストセブン
3児の母となった加藤あい(43)
3児の母となった加藤あいが語る「母親として強くなってきた」 楽観的に子育てを楽しむ姿勢と「好奇心を大切にしてほしい」の思い
NEWSポストセブン
「戦後80年 戦争と子どもたち」を鑑賞された秋篠宮ご夫妻と佳子さま、悠仁さま(2025年12月26日、時事通信フォト)
《天皇ご一家との違いも》秋篠宮ご一家のモノトーンコーデ ストライプ柄ネクタイ&シルバー系アクセ、佳子さまは黒バッグで引き締め
NEWSポストセブン
過去にも”ストーカー殺人未遂”で逮捕されていた谷本将志容疑者(35)。判決文にはその衝撃の犯行内容が記されていた(共同通信)
神戸ストーカー刺殺“金髪メッシュ男” 谷本将志被告が起訴、「娘がいない日常に慣れることはありません」被害者の両親が明かした“癒えぬ悲しみ”
NEWSポストセブン
ハリウッド進出を果たした水野美紀(時事通信フォト)
《バッキバキに仕上がった肉体》女優・水野美紀(51)が血生臭く殴り合う「母親ファイター」熱演し悲願のハリウッドデビュー、娘を同伴し現場で見せた“母の顔” 
NEWSポストセブン
指定暴力団六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
《六代目山口組の抗争相手が沈黙を破る》神戸山口組、絆會、池田組が2026年も「強硬姿勢」 警察も警戒再強化へ
NEWSポストセブン
木瀬親方
木瀬親方が弟子の暴力問題の「2階級降格」で理事選への出馬が絶望的に 出羽海一門は候補者調整遅れていたが、元大関・栃東の玉ノ井親方が理事の有力候補に
NEWSポストセブン
和歌山県警(左、時事通信)幹部がソープランド「エンペラー」(右)を無料タカりか
《和歌山県警元幹部がソープ無料タカり》「身長155、バスト85以下の細身さんは余ってませんか?」摘発ちらつかせ執拗にLINE…摘発された経営者が怒りの告発「『いつでもあげられるからね』と脅された」
NEWSポストセブン
結婚を発表した趣里と母親の伊藤蘭
《趣里と三山凌輝の子供にも言及》「アカチャンホンポに行きました…」伊藤蘭がディナーショーで明かした母娘の現在「私たち夫婦もよりしっかり」
NEWSポストセブン
高石あかりを撮り下ろし&インタビュー
『ばけばけ』ヒロイン・高石あかり・撮り下ろし&インタビュー 「2人がどう結ばれ、『うらめしい。けど、すばらしい日々』を歩いていくのか。最後まで見守っていただけたら嬉しいです!」
週刊ポスト
2021年に裁判資料として公開されたアンドルー王子、ヴァージニア・ジュフリー氏の写真(時事通信フォト)
《恐怖のマッサージルームと隠しカメラ》10代少女らが性的虐待にあった“悪魔の館”、寝室の天井に設置されていた小さなカメラ【エプスタイン事件】
NEWSポストセブン