ライフ

炒飯の作り方 結局ご飯は温かい?冷たい?卵はいつ入れる?

卵を後に入れたチャーハン

 チャーハンの作り方は人によって言うことがあまりにも違いすぎる。パラパラにしたいのであれば「温かいご飯を入れた方がいい」と言う人もいれば、「冷たいご飯の方がパラパラになる」と主張する人も。卵を入れるタイミングにしても、「ご飯の後」「ご飯の前」という意見の他、「卵かけごはんのようにしてから入れる」という技も存在する。
 
 そもそも、“パラパラ”と言ってもその加減は好みによって様々だし、焼きめし風しっとりが好きな人も。作りたい時にあったかご飯がない場合は…? そんなチャーハンの疑問を検証する。

「冷凍ご飯や冷やご飯は、火が入る前に無理にほぐそうとするから、お米がつぶれてべちゃっとなるんです。フライパンに置いたら、ほぐれやすくなるまで、少し放置して」と語るのはフードコーディネーター大林久利子さん。

 炒飯に水分は大敵。具材はハムやなるとなど水分が出にくいものを選び、野菜は茹でて細かく刻むか、できあがる直前に加える。ではより具体的に4つの検証をしてみよう。

【検証1】温かいご飯? 冷めたご飯?

◆炊き立てのご飯
 炊き立てのご飯は水分が多く、米同士がくっつきやすい。一度平皿に広げ、水分を軽く飛ばすと、グンと扱いやすくなる。

 先に卵を入れてからご飯を投入。あっという間にほぐれて、パラパラに。ムラなく火が入り、軽くふわっとした仕上がり。

◆冷凍ご飯をレンジで温める
 おすすめは500Wの電子レンジで片面1分ずつ温めた、中心が少し冷たい状態。木べらで切るようにすると、ほぐしやすい。

 ご飯がほぐれるのを待つ間に卵に火が入ってしまうため卵はやや硬めだが、半解凍のご飯はほぐしやすく、パラッと仕上がる。

◆冷めたご飯
 ご飯が硬く、ダマになっているため、ほぐすのに時間がかかる。無理に混ぜると米がつぶれてしまい、卵は焦げてしまった。

 ご飯も卵も炒めすぎて硬い状態。冷たいご飯はほぐしやすくなるまで触らず火を通し、卵は後から入れるのがおすすめ。

【結論1】
 ご飯がほぐれやすいと早くまんべんなく火が通り、パラパラに。最もほぐれやすかった炊き立てはパラパラ向き。冷凍は解凍の際の水分コントロールでよりパラパラに。冷めたご飯は扱いが難しく、おすすめ度は低め。

【検証2】炒めるときに使うものは?

◆木べら
 ご飯を切るように、手早くほぐせる。広い面で返せるので、フライパンをあおったように混ぜることも可能。

◆お玉
 フライパンに接する面が少なく、均等に混ぜづらい。硬いご飯を押すように炒めるのには適している。

◆菜箸
 ご飯をほぐしたり、全体を混ぜ合わせるのには時間がかかる。卵かけご飯タイプをほぐし炒めるのには最適。

【結論2】
 扱いやすさナンバー1は“木べら”。できるだけご飯をつぶさず、短時間で全体を炒めるには、面の広い木べらが便利。硬めのご飯を焼き付けるならお玉、卵かけご飯をほぐすには菜箸がグッド。

関連キーワード

関連記事

トピックス

「鴨猟」と「鴨場接待」に臨まれた天皇皇后両陛下の長女・愛子さま
(2025年12月17日、撮影/JMPA)
《ハプニングに「愛子さまも鴨も可愛い」》愛子さま、親しみのあるチェックとダークブラウンのセットアップで各国大使らをもてなす
NEWSポストセブン
SKY-HIが文書で寄せた回答とは(BMSGの公式HPより)
〈SKY-HIこと日高光啓氏の回答全文〉「猛省しております」未成年女性アイドル(17)を深夜に自宅呼び出し、自身のバースデーライブ前夜にも24時過ぎに来宅促すメッセージ
週刊ポスト
人の出入りが多く流行っていたという火災があったサウナ店
《夫婦が閉じ込められ…》月額39万円の高級サウナ店での火災でサウナーたちに広がる不安 彼らはなぜ\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\"避難シミュレーション\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\"を議論するのか
NEWSポストセブン
今年2月に直腸がんが見つかり10ヶ月に及ぶ闘病生活を語ったラモス瑠偉氏
《直腸がんステージ3を初告白》ラモス瑠偉が明かす体重20キロ減の壮絶闘病10カ月 “7時間30分”命懸けの大手術…昨年末に起きていた体の異変
NEWSポストセブン
日高氏が「未成年女性アイドルを深夜に自宅呼び出し」していたことがわかった
《独占スクープ》敏腕プロデューサー・SKY-HIが「未成年女性アイドル(17)を深夜に自宅呼び出し」、本人は「軽率で誤解を招く行動」と回答【NHK紅白歌合戦に出場予定の所属グループも】
週刊ポスト
世間を驚かせたメイプル超合金のカズレーザー(41才)と二階堂ふみ(31才)の電撃“推し婚”
【2025年・有名人の結婚&離婚を総決算】何かと平和な「人気男性タレントと一般女性の結婚」、離婚決断が女性からの支持につながった加藤ローサ
女性セブン
米倉涼子
《米倉涼子の自宅マンション前に異変》大手メディアが集結で一体何が…薬物疑惑報道後に更新が止まったファンクラブは継続中
火事が発生したのは今月15日(右:同社HPより)
《いつかこの子がドレスを着るまで生きたい》サウナ閉じ込め、夫婦は覆いかぶさるように…専門家が指摘する月額39万円サウナの“論外な構造”と推奨する自衛手段【赤坂サウナ2人死亡】
NEWSポストセブン
自らを「頂きおじさん」と名乗っていた小野洋平容疑者(右:時事通信フォト。今回の事件とは無関係)
《“一夫多妻男”が10代女性を『イヌ』と呼び監禁》「バールでドアをこじ開けたような跡が…」”頂きおじさん”小野洋平容疑者の「恐怖の部屋」、約100人を盗撮し5000万円売り上げ
NEWSポストセブン
ヴァージニア・ジュフリー氏と、アンドルー王子(時事通信フォト)
《“泡風呂で笑顔”の写真に「不気味」…》10代の女性らが搾取されたエプスタイン事件の「写真公開」、米メディアはどう報じたか 「犯罪の証拠ではない」と冷静な視点も
NEWSポストセブン
来季前半戦のフル参戦を確実にした川崎春花(Getty Images)
《明暗クッキリの女子ゴルフ》川崎春花ファイナルQT突破で“脱・トリプルボギー不倫”、小林夢果は成績残せず“不倫相手の妻”の主戦場へ
週刊ポスト
超有名“ホス狂い詐欺師風俗嬢”だった高橋麻美香容疑者
《超有名“ホス狂い詐欺師風俗嬢”の素顔》「白血病が再発して余命1か月」と60代男性から総額約4000万円を詐取か……高橋麻美香容疑者の悪質な“口説き文句”「客の子どもを中絶したい」
NEWSポストセブン