スポーツ

門田博光氏「1年だけ活躍した選手を大選手と比べるな」

大谷翔平は歴代最高の投手なのか(時事通信フォト)

「なに~? 大谷が投手部門の歴代1位? 165kmって言うけど、全盛期の金田のほうが速かったぞ」
「イチローの記録はたしかにすごいが、ホームランや打点は多くないし、所属チームはほとんど優勝していないから物足りない」

 プロ野球歴代最高の選手は誰か。それは野球ファンにとって永遠のテーマだ。テレビ朝日が1月、『プロ野球総選挙』という番組を放送した。その結果は、投手部門の1位が今春、MLB・エンゼルスへの入団が決まった大谷翔平。打者部門の1位がイチロー。これに対して、往年のファンから異論が続出したのである。

「投票しているのは、最近の野球しか知らない人たちでしょう。俺たちが見てきた昔のプロ野球には、もっとすごい選手がいた」(75・元自営業)

 長年にわたって野球を観戦してきた、ファンの熱い思いをすくい取らなければならない。そう考えた本誌は、愛読者アンケートや読者への聞き込み調査を実施。その結果、選ばれたのは、打者部門の1位は王貞治、投手部門の1位は金田正一だった。40歳で本塁打44本、“不惑の大砲”と呼ばれた門田博光氏は打者部門の13位。門田氏はこう語る。

「今は1年活躍しただけの選手を過去の偉大な選手と比べようとする。20勝や30本塁打を何年もし続けた大記録と、1年だけの記録を同等に扱われたら困るよね」

 本誌アンケートでは、19位にはテレビ番組では一切触れられなかった清原和博の名も。66歳男性(元会社員)はその才能を惜しむ。

「PL学園時代の清原の打撃はまさに超高校級。高卒1年目で31本塁打を放った時は、どんなすごい選手になるかと胸が高鳴ったよ。努力を惜しまなければ王を超えるようなバッターになれただろうし、まして薬物になんて……」

 ファンの投票には、こうした無念の思いも込められている。

※週刊ポスト2018年2月16日・23日号

関連記事

トピックス

左:激太り後の水原被告、右:2月6日、懲役刑を言い渡された時の水原被告(左:AFLO、右:時事通信)
《3度目の正直「ついに収監」》水原一平被告と最愛の妻はすでに別居状態か〈私の夢は彼と小さな結婚式を挙げること〉 ペットとの面会に米連邦刑務局は「ノー!ノー!ノー!」
NEWSポストセブン
9月に成年式を控える悠仁さま(2025年4月、茨城県つくば市。撮影/JMPA)
悠仁さまが学園祭にご参加、裏方として“不思議な飲み物”を販売 女性グループからの撮影リクエストにピースサイン、宮内庁関係者は“会いに行ける皇族化”を懸念 
女性セブン
衆院広島5区の支部長に選出された今井健仁氏にトラブル(ホームページより)
【スクープ】自民広島5区新候補、東大卒弁護士が「イカサマM&A事件」で8000万円賠償を命じられていた
週刊ポスト
V9伝説を振り返った長嶋茂雄さんのロングインタビューを再録
【長嶋茂雄さんロングインタビュー特別再録】永久不滅のV9伝説「あの頃は試合をしていても負ける気がしなかった。やっていた本人が言うんだから間違いないよ」
週刊ポスト
“超ミニ丈”のテニスウェア姿を披露した園田選手(本人インスタグラムより)
《けしからん恵体で注目》プロテニス選手・園田彩乃「ほしい物リスト」に並ぶ生々しい高単価商品の数々…初のファンミ価格は強気のお値段
NEWSポストセブン
山尾志桜里氏(=左。時事通信フォト)と望月衣塑子記者
山尾志桜里氏“公認取り消し問題”に望月衣塑子記者が国民民主党・玉木代表を猛批判「自分で出馬を誘っておいて、国民受けが良くないと即切り捨てる」
週刊ポスト
「〈ゆりかご〉出身の全員が、幸せを感じて生きられるのが理想です。」
「自分は捨てられたと思うのは簡単。でも…」赤ちゃんポスト第1号・宮津航一さん(21)が「ゆりかごは《子どもの捨て場所》じゃない」と思う“理由”
NEWSポストセブン
浅草・浅草寺で撮影された台湾人観光客の写真が物議を醸している(Xより)
「私に群がる日本のファンたち…」浅草・台湾人観光客の“#羞恥任務”が物議、ITジャーナリスト解説「炎上も計算の内かもしれません」
NEWSポストセブン
ブラジルを公式訪問されている秋篠宮家の次女・佳子さま(時事通信フォト)
《スヤスヤ寝顔動画で話題の佳子さま》「メイクは引き算くらいがちょうどよいのでは…」ブラジル訪問の“まるでファッションショー”な日替わり衣装、専門家がワンポイントアドバイス【軍地彩弓のファッションNEWS】
NEWSポストセブン
2013年大阪桐蔭の春夏甲子園出場に主力として貢献した福森大翔(本人提供)
【10万人に6例未満のがんと闘う甲子園のスター】絶望を支える妻の献身「私が治すから大丈夫」オリックス・森友哉、元阪神・西岡や岩田も応援
NEWSポストセブン
ヨグマタ相川圭子 ヒマラヤ大聖者の人生相談
ヨグマタ相川圭子 ヒマラヤ大聖者の人生相談【第24回】現在70歳。自分は、人に何かを与えられる存在だったのか…これから私にできることはありますか?
週刊ポスト
「週刊ポスト」本日発売! 食卓を汚染する「危ない輸入冷凍食品」の闇ほか
「週刊ポスト」本日発売! 食卓を汚染する「危ない輸入冷凍食品」の闇ほか
NEWSポストセブン