若いことに殊更の価値を見出す港区という“市場”で、彼女たちは必死なのだ。しかし既婚港区女子は笑顔を浮かべる。
「34歳既婚だよ(^^)」「実は子供もいるの」
こんな女性はザラである。そして独身港区女子にはない余裕がまた、港区おじさんを虜にするのだ。
結婚がゴールでもない。ハイスペをつかまえるのがゴールでもない。不倫がゴールでもない。既婚港区女子が飲み会にくる目的は様々で、夫婦問題(セックスレスや離婚危機)があって外でストレス発散したいという人もいれば、「夫と話を合わせられるように色々な人に会っていたい」なんて語る女性もいる。いずれも独身時代からモテる女性だから、不倫関係になるかどうかは別にしても、飲みの場で口説かれることが最大のストレス発散になるという既婚女子が多いようだ。
既婚港区おじさんが既婚港区女子に、こんなふうに語っていたのを聞いたことがある。「奥さんと彼女は全く別物。奥さんは家庭を任せる、彼女は愛する。だから別。旦那も同じ。だからここに飲みに来てるんでしょ?」
その横にいた独身港区女子は、やはり嫉妬をたぎらせていた。港区は、独身か既婚かは関係ない、弱肉強食の摩訶不思議な世界である。