芸能

「わろてんか」に「直虎」と共通点 高橋一生が助ける点も

クライマックスに向けて好調の『わろてんか』(公式HPより)

 放送を終えるまであと1か月あまりとなった連続テレビ小説『わろてんか』(NHK)。ここ最近は視聴率20%超えを記録することが多く、好調だ。この朝ドラ、意外にも大河ドラマ『おんな城主 直虎』と共通点があるという。コラムニストのペリー荻野さんが解説する。

 * * *
 盛り上がる平昌オリンピックの最中、終盤の物語が粛々と進む朝ドラ『わろてんか』。わざわざ“粛々”と書いたのは、スタート当初、勝手に抱いていたイメージとは違い、意外に「弾けない」ドラマなんだなと思うからだ。

 大阪を舞台に「笑いの殿堂」を作った夫婦の物語と聞いて、さぞかし破天荒な展開になるのかと思いきや、ヒロインてん(葵わかな)は超しっかり者。集まってくる芸人たちもアブない感じの人間はいない。地に足の着いたヒロインの一代記となっている。

 かつて昭和の人気女芸人ミヤコ蝶々の半生を描いた昼ドラ『鈴子の恋』は略奪愛、借金、ヒロポン中毒など、舞台裏のこってりした話満載だったことを思うと、『わろてんか』の爽快感は、さすが朝ドラだと改めて思う。

 さらに『わろてんか』は、昨年の大河ドラマ『おんな城主 直虎』といくつか共通点がある。共通点の第一は、主人公が、「主」であること。一族の男たちが次々と亡くなり、直虎(柴咲コウ)は城主となり、てんは北村藤吉(松坂桃李)亡きあと、夫が起こした北村商店の「おんな興行師」となった。ただし、直虎が自ら武将姿で戦などすることがなかったのと同じく、てんも自ら舞台に立つことはない。

 共通点の二つ目は、「息子に悩まされる」こと。直虎が育てた虎松(菅田将暉)は、少年時代、徳川家の草履番となるや、その整理整頓システムを考案。何かというと「日の本一」になると眉毛を吊り上げ、鼻息を噴射して、暴走気味。一方、『わろてんか』では、先日、てんの息子隼也(成田凌)がアメリカの有名なショーを招聘しようと焦って、巨額の詐欺にあってしまった。偽物の代理人に払った手付金はなんと5000円!! 現代価格にしたら1000万円以上!? あちゃー。ちなみにその週のタイトルは「ボンのご乱心」である。

 そして、もっとも際立つふたつのドラマの共通点といえば、「いつも助けてくれるのは高橋一生」というところだ。

関連記事

トピックス

NHK中川安奈アナウンサー(本人のインスタグラムより)
《広島局に突如登場》“けしからんインスタ”の中川安奈アナ、写真投稿に異変 社員からは「どうしたの?」の声
NEWSポストセブン
カラオケ大会を開催した中条きよし・維新参院議員
中条きよし・維新参院議員 芸能活動引退のはずが「カラオケ大会」で“おひねり営業”の現場
NEWSポストセブン
コーチェラの出演を終え、「すごく刺激なりました。最高でした!」とコメントした平野
コーチェラ出演のNumber_i、現地音楽関係者は驚きの称賛で「世界進出は思ったより早く進む」の声 ロスの空港では大勢のファンに神対応も
女性セブン
文房具店「Paper Plant」内で取材を受けてくれたフリーディアさん
《タレント・元こずえ鈴が華麗なる転身》LA在住「ドジャー・スタジアム」近隣でショップ経営「大谷選手の入団後はお客さんがたくさん来るようになりました」
NEWSポストセブン
元通訳の水谷氏には追起訴の可能性も出てきた
【明らかになった水原一平容疑者の手口】大谷翔平の口座を第三者の目が及ばないように工作か 仲介した仕事でのピンハネ疑惑も
女性セブン
襲撃翌日には、大分で参院補選の応援演説に立った(時事通信フォト)
「犯人は黙秘」「動機は不明」の岸田首相襲撃テロから1年 各県警に「専門部署」新設、警備強化で「選挙演説のスキ」は埋められるのか
NEWSポストセブン
歌う中森明菜
《独占告白》中森明菜と“36年絶縁”の実兄が語る「家族断絶」とエール、「いまこそ伝えたいことが山ほどある」
女性セブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン
羽生結弦の元妻・末延麻裕子がテレビ出演
《離婚後初めて》羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんがTV生出演 饒舌なトークを披露も唯一口を閉ざした話題
女性セブン
古手川祐子
《独占》事実上の“引退状態”にある古手川祐子、娘が語る“意外な今”「気力も体力も衰えてしまったみたいで…」
女性セブン
ドジャース・大谷翔平選手、元通訳の水原一平容疑者
《真美子さんを守る》水原一平氏の“最後の悪あがき”を拒否した大谷翔平 直前に見せていた「ホテルでの覚悟溢れる行動」
NEWSポストセブン
5月31日付でJTマーヴェラスから退部となった吉原知子監督(時事通信フォト)
《女子バレー元日本代表主将が電撃退部の真相》「Vリーグ優勝5回」の功労者が「監督クビ」の背景と今後の去就
NEWSポストセブン