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「万歳」の起源 当初はマンザイだったが力入らずバンザイに

東大総長らが「万歳」という言葉を選んだ

 明治維新から150年。チョンマゲを切り、帯刀をやめ、日本人の暮らしが一新したのが明治時代だ。そんな明治期に始まったモノやコトを紹介しよう。

●天気予報
 日本で気象事業が始まったのは明治5(1872)年の函館測候所から。北海道開拓に天候予測が必要とされたためだ。その後、海外から器械を購入し各地に測候所が建設された。東京気象台から天気予報の発表が開始されたのは明治17(1884)年6月1日。東京府内の派出所に掲示された「全国一般風ノ向キハ定リナシ天気ハ変リ易シ但シ雨天勝チ」というもので、全国の天気をたった一文で表現した。

●演説
 明治維新で江戸時代から続いた身分制度が解消されると、人々は言論や思想の自由を手に入れ、誰もが自己主張をできるようになった。その方法のひとつがスピーチ。これを「演説」と訳したのは福沢諭吉だった。

 演説会は全国各地で開かれ、士族のみならず、僧侶や華族も弁をふるった。なかでも女子教育の充実を訴えた岸田俊子は美人だったようで、求婚する聴衆が後を絶たなかったという。

●万歳
 明治22(1889)年2月の大日本帝国憲法発布の際、青山練兵場での観兵式に臨幸した天皇陛下を迎えた大学生たちが三唱したのが「万歳」の始まり。「万歳」とは、もともと中国の皇帝の長寿を祝う言葉で、東京帝国大学総長の外山正一らが天皇を歓呼する言葉として選んだ。

 読み方は「マンザイ」だったが、実際に唱和してみるとマンでは力が入らなかったので「バンザイ」になったという。

※週刊ポスト2018年3月2日号

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