現在、関口氏は世界各地に飛び、現地の人々を撮影することをライフワークとしている。
「人が好きで、それで女性を撮るようになりましたが、1988年にテレビ番組の企画で中国の少数民族に出会ってから、その土地に根差している人々を撮りたくなったんです。国のあり方や衣装の成り立ち、バックグラウンドなど、そこにある物語がなんとも魅力的なんです。
報道写真や賞を受賞するような写真は悲しい写真が多いが、僕が感じたのは“笑顔が地球を救う”ということ。笑顔が多いということは、貧しさや悲惨な状況から抜け出したということです。だから僕のテーマは“地球の笑顔”。彼らの笑顔を通して、各地に生きている人たちの実態を皆さんと分かち合えたらと思います」
※週刊ポスト2018年3月2日号