ビジネス

ビジネスホテル会員カード 観光旅行者にも多彩な特典あり

無料宿泊やキャッシュバックの特典が嬉しいホテル会員カード

 日常生活の様々なシーンで馴染み深い会員カード。対象店舗の利用でポイントが加算されることをはじめ様々な特典がある。ホテルも同様で、外資系高級ホテルからビジネスホテルまで会員カードは多彩だ。ホテル評論家の瀧澤信秋氏が、お得なホテル会員カードの最新事情を紹介する。

 * * *
 外資系ホテルチェーンの会員カードといえば、世界的な規模の会員プログラムになるが、ポイントの加算によって、ゴールド会員やプラチナ会員といったようにステイタスがアップするのは大きな特徴だ。保有するステイタスにより客室のアップグレードをはじめ、エグゼクティブラウンジやスパの利用、客室確保の保証などと受けられるメリットは大きい。

 こうしたシステムに、航空会社のFFP(Frequent Flyer Programs)を思い浮かべる方も多いだろう。航空会社のマイレージプログラムであれば、上級会員資格を得たのちに対象のクレジットカードを保有することにより上級会員資格は継続的に保証されるが、ホテルの場合は例外を除き実績を得た翌年1年こっきりが基本だ。

 一方、ビジネスホテルの会員プログラムでは、ステイタス区分を打ち出すケースはほとんど見られない。ポイント加算や泊数カウントによる無料宿泊優待や、キャッシュバックなどが最大の魅力といわれる。参考までに大手ビジネスホテルチェーンを比べてみよう。

●東横イン(東横INNクラブカードインターナショナル)
10泊で無料宿泊券1枚/入会金1500円

●ルートイン(ルートインPontaカード)
宿泊料金100円で3ポイント/入会金無料

●アパホテル(アパカード)
100円で10ポイント(1ポイント1円相当)ポイントはキャッシュバック可/入会金無料

●スーパーホテル(とくとくカード)
1泊でスタンプ1個、3個で1000円5個で3000円のキャッシュバック/入会金無料(有効期限1年)

 無料宿泊券やキャッシュバックのほかにも、レジストレーションカードには氏名のみの記入で済む場合が多く、料金割引、滞在時間の延長が可能な場合などお得感は高い。会員限定のキャンペーンを行うこともある。

 このように会員のメリットは大きいが、ベネフィットの付与は公式サイトからの予約を条件とするケースが多い。またカード種別については、独自で発行するカードをはじめ、他のポイントカードと提携するケース、クレジット機能があるカードなど様々なスタイルがある。

 昨今ビジネスホテルの主要顧客は、出張族から観光旅行者へシフトしつつあるといわれている。各地へ頻繁に出向く出張族にはもちろん、一般の旅行者にとって全国展開する大手チェーンであれば、同一チェーンのポイントが貯めやすいだろう。つまり、ホテルの会員プログラムは対象店舗の多いチェーンが有利な立場にあるといえる。

関連記事

トピックス

六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)と稲川会の内堀和也会長
六代目山口組が住吉会最高幹部との盃を「突然中止」か…暴力団や警察関係者に緊張が走った竹内照明若頭の不可解な「2度の稲川会電撃訪問」
NEWSポストセブン
浅香光代さんと内縁の夫・世志凡太氏
《訃報》コメディアン・世志凡太さん逝去、音楽プロデューサーとして「フィンガー5」を世に送り出し…直近で明かしていた現在の生活「周囲は“浅香光代さんの夫”と認識しています」
NEWSポストセブン
警視庁赤坂署に入る大津陽一郎容疑者(共同通信)
《赤坂・ライブハウス刺傷で現役自衛官逮捕》「妻子を隠して被害女性と“不倫”」「別れたがトラブルない」“チャリ20キロ爆走男” 大津陽一郎容疑者の呆れた供述とあまりに高い計画性
NEWSポストセブン
無銭飲食を繰り返したとして逮捕された台湾出身のインフルエンサーペイ・チャン(34)(Instagramより)
《支払いの代わりに性的サービスを提案》米・美しすぎる台湾出身の“食い逃げ犯”、高級店で無銭飲食を繰り返す 「美食家インフルエンサー」の“手口”【1か月で5回の逮捕】
NEWSポストセブン
温泉モデルとして混浴温泉を推しているしずかちゃん(左はイメージ/Getty Images)
「自然の一部になれる」温泉モデル・しずかちゃんが“混浴温泉”を残すべく活動を続ける理由「最初はカップルや夫婦で行くことをオススメします」
NEWSポストセブン
宮城県栗原市でクマと戦い生き残った秋田犬「テツ」(左の写真はサンプルです)
《熊と戦った秋田犬の壮絶な闘い》「愛犬が背中からダラダラと流血…」飼い主が語る緊迫の瞬間「扉を開けるとクマが1秒でこちらに飛びかかってきた」
NEWSポストセブン
高市早苗総理の”台湾有事発言”をめぐり、日中関係が冷え込んでいる(時事通信フォト)
【中国人観光客減少への本音】「高市さんはもう少し言い方を考えて」vs.「正直このまま来なくていい」消えた訪日客に浅草の人々が賛否、着物レンタル業者は“売上2〜3割減”見込みも
NEWSポストセブン
全米の注目を集めたドジャース・山本由伸と、愛犬のカルロス(左/時事通信フォト、右/Instagramより)
《ハイブラ好きとのギャップ》山本由伸の母・由美さん思いな素顔…愛犬・カルロスを「シェルターで一緒に購入」 大阪時代は2人で庶民派焼肉へ…「イライラしている姿を見たことがない “純粋”な人柄とは
NEWSポストセブン
真美子さんの帰国予定は(時事通信フォト)
《年末か来春か…大谷翔平の帰国タイミング予測》真美子さんを日本で待つ「大切な存在」、WBCで久々の帰省の可能性も 
NEWSポストセブン
シェントーン寺院を訪問された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月21日、撮影/横田紋子)
《ラオスご訪問で“お似合い”と絶賛の声》「すてきで何回もみちゃう」愛子さま、メンズライクなパンツスーツから一転 “定番色”ピンクの民族衣装をお召しに
NEWSポストセブン
インドネシア人のレインハルト・シナガ受刑者(グレーター・マンチェスター警察HPより)
「2年間で136人の被害者」「犯行中の映像が3TB押収」イギリス史上最悪の“レイプ犯”、 地獄の刑務所生活で暴力に遭い「本国送還」求める【殺人以外で異例の“終身刑”】
NEWSポストセブン
“マエケン”こと前田健太投手(Instagramより)
“関東球団は諦めた”去就が注目される前田健太投手が“心変わり”か…元女子アナ妻との「家族愛」と「活躍の機会」の狭間で
NEWSポストセブン