芸能

映画『クソ野郎と美しき世界』出演の香取慎吾、今の気持ち

映画『クソ野郎と美しき世界』で香取慎吾役を演じる

 稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾を主役に作られた映画『クソ野郎と美しき世界』の取材現場に潜入。彼らが描き始めた“新しい地図”は、彼らのあり方、そのものなのか。そして、“クソ野郎”とは――!?

 映画『クソ野郎と美しき世界』は、4つの物語が連なる短編オムニバスの構成だ。4人の監督がメガホンを取り、稲垣、草なぎ、香取のそれぞれが主人公を演じ、3つの物語が交錯した『新しい詩』で締めくくられる。詳細は未発表で、取材日当日、「ミュージカルなの? ぼく、歌うの?」と香取がスタッフに確認する一幕も。

 草なぎは「『クソ野郎…』のタイトル通りハチャメチャなんですけど、最後は劇場からあったかいものを持って帰ってもらえるような映画」と胸を張る。

「どの作品も愛すべきクソ野郎で、完成が楽しみで仕方がない」と言うのは稲垣。それぞれがほかの2作を気にしながら、撮影を進めているようだ。

 1月末に全国の映画館で同映画のチラシが置かれたところ、端からすべて持ち去られてしまったというから、注目の高さがうかがわれる。公開は4月6日から2週間限定。86館で上映される。では、そのうちの3つの物語についてご紹介しよう。

◆『ピアニストを撃つな!』
 極悪人・マッドドッグ(浅野忠信)が追いかけるセクシーなフジコ(馬場ふみか)、そして、稲垣演じる天才ピアニスト・ゴロー(稲垣)。絡み合う恋の結末は…? 園子温監督の現場は「リズム感とライブ感があって新鮮。まだ自分でも知らないぼくを演じている感じです」(稲垣)といい、新しい稲垣の魅力が炸裂しそう。共演者の衣装やヘアスタイルにも注目を。

◆『光へ、航る』
 撮影初日に「もう撮り終えた気分。名シーンが一発目で撮れました」と太田光監督は自信満々。出演者の草なぎも監督をべたぼめで、これまでの信頼関係も垣間見える。草なぎが演じるのは、息子を亡くした父親。妻と亡き息子の右腕を探す旅に出るのだが、妻役の尾野真千子のシーンを「天使が現実に舞い降りたよう」と表する。熱く心を揺さぶるものになりそうだ。

◆『慎吾ちゃんと歌喰いの巻』
 香取が演じるのは“香取慎吾”役。「(劇中の)ぼくの部屋にぼくの描いた絵もあるし、“ほぼ、ぼく”ですね」(香取)。そんな彼は劇中で“歌喰い”に出食わし、歌えなくなる。

「自分もしばらく歌ってないな、という感じがする。久しぶりに歌いたくなりました。音楽って自分の気持ちが動くから」と、素直な思いをぶちまけた。ファンタジーにリアルが交錯する不思議な世界を山内ケンジ監督が描く。

「“クソ野郎”って普通はダメなヤツってイメージかもしれないけど、ぼくはかっこいいヒーローみたいだと思ったんですよ。“クソ野郎、最高だな”って。でも、橋田壽賀子先生に“クソ野郎なんて映画、誰も見ない”と言われちゃった」(香取)

 映画初出演、初取材に緊張する中島セナを香取がフォローする場面もあった。「ぼくが仕事を始めた年と同じ(撮影当時は11才)。気持ちがよくわかるんです」(香取)。密着現場で、香取にどの絵が好きか聞かれ、中島は魚の絵を選んだ。

撮影/田中智久

※女性セブン2018年3月8日号

関連記事

トピックス

ドラフト1位の大谷に次いでドラフト2位で入団した森本龍弥さん(時事通信)
「二次会には絶対来なかった」大谷翔平に次ぐドラフト2位だった森本龍弥さんが明かす野球人生と“大谷の素顔”…「グラウンドに誰もいなくなってから1人で黙々と練習」
NEWSポストセブン
渡邊渚さん(撮影/藤本和典)
「私にとっての2025年の漢字は『出』です」 渡邊渚さんが綴る「新しい年にチャレンジしたこと」
NEWSポストセブン
ラオスを訪問された愛子さま(写真/共同通信社)
《「水光肌メイク」に絶賛の声》愛子さま「内側から発光しているようなツヤ感」の美肌の秘密 美容関係者は「清潔感・品格・フレッシュさの三拍子がそろった理想の皇族メイク」と分析
NEWSポストセブン
2009年8月6日に世田谷区の自宅で亡くなった大原麗子
《私は絶対にやらない》大原麗子さんが孤独な最期を迎えたベッドルーム「女優だから信念を曲げたくない」金銭苦のなかで断り続けた“意外な仕事” 
NEWSポストセブン
国宝級イケメンとして女性ファンが多い八木(本人のInstagramより)
「国宝級イケメン」FANTASTICS・八木勇征(28)が“韓国系カリスマギャル”と破局していた 原因となった“価値感の違い”
NEWSポストセブン
実力もファンサービスも超一流
【密着グラフ】新大関・安青錦、冬巡業ではファンサービスも超一流「今は自分がやるべきことをしっかり集中してやりたい」史上最速横綱の偉業に向けて勝負の1年
週刊ポスト
今回公開された資料には若い女性と見られる人物がクリントン氏の肩に手を回している写真などが含まれていた
「君は年を取りすぎている」「マッサージの仕事名目で…」当時16歳の性的虐待の被害者女性が訴え “エプスタインファイル”公開で見える人身売買事件のリアル
NEWSポストセブン
タレントでプロレスラーの上原わかな
「この体型ってプロレス的にはプラスなのかな?」ウエスト58センチ、太もも59センチの上原わかながムチムチボディを肯定できるようになった理由【2023年リングデビュー】
NEWSポストセブン
12月30日『レコード大賞』が放送される(インスタグラムより)
《度重なる限界説》レコード大賞、「大みそか→30日」への放送日移動から20年間踏み留まっている本質的な理由 
NEWSポストセブン
「戦後80年 戦争と子どもたち」を鑑賞された秋篠宮ご夫妻と佳子さま、悠仁さま(2025年12月26日、時事通信フォト)
《天皇ご一家との違いも》秋篠宮ご一家のモノトーンコーデ ストライプ柄ネクタイ&シルバー系アクセ、佳子さまは黒バッグで引き締め
NEWSポストセブン
ハリウッド進出を果たした水野美紀(時事通信フォト)
《バッキバキに仕上がった肉体》女優・水野美紀(51)が血生臭く殴り合う「母親ファイター」熱演し悲願のハリウッドデビュー、娘を同伴し現場で見せた“母の顔” 
NEWSポストセブン
六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
《六代目山口組の抗争相手が沈黙を破る》神戸山口組、絆會、池田組が2026年も「強硬姿勢」 警察も警戒再強化へ
NEWSポストセブン