「OECD加盟国で比較した場合、日本は科学も数学分野も1位でしたが、読解力は6位という結果でした」(教育関係者)
そんな状況を敏感に感じるママたちも多いのか、最近では国語力を伸ばすために、読書教室、国語教室に通う小学1~3年生の子が増えているというが、尾木氏はこう言う。
「国語力を伸ばすには、勉強というより、山の中で遊んだり、キャンプしたり、とにかく自然と触れ合うことなんです。そういった原体験を通して、地頭がよくなる。“尾木ママが理想を言っている”と思われるかもしれませんが、脳科学者も同意見でしょう。
地頭がいいというのは、脳科学的にいうと、人間力指数のこと。人間が持つ、さまざまな能力を引き出して使う能力です。
英語を3才からやって…など早期教育は、やらせるのが間違いというのではないですが、地頭をよくすることには全然つながっていないんです。自然体験はもちろん、遊んで、読書する方が国語力にもつながるんです。
できれば小学4年生までにそういった原体験を積ませてあげてほしいですね。小学5年生頃から学力がどう伸びるかに大きくかかわってくると思いますよ」
いじめは意外な方法で減らせるのかもしれない。
※女性セブン2018年3月15日号