ライフ

名医が教える 危ない“かかりつけ医”を見分ける薬の目安

ティーズ内科クリニック院長の土山智也医師

 これまでの医療記事で「医者の見分け方」といえば、大病院や手術の執刀医のことばかり。最初に私たち患者を診る“かかりつけ医”についての情報は少なく、他と比較することも難しい。

 かかりつけ医の良し悪しを見分けるためには、薬の処方箋から分かることも多い。患者が薬の処方を希望すれば、すぐに出してくれる医師が、「患者思いのいい先生」と思ったら大間違いだ。新潟大学名誉教授の岡田正彦医師が言う。

「多剤併用の危険性が叫ばれるのに、“薬を減らしてみましょう”と提案する医師はほとんどいませんが、本来は薬を減らす努力をする医師こそ、薬の副作用のリスクを熟知し、患者の視点で治療を進めようとしていることが多い」

 では、危ないかかりつけ医を見分ける薬の“目安”はどの程度なのか。浅草クリニック副院長の内山伸医師がアドバイスする。

「1回に出す薬が5種類以上だったら気をつけたほうがいいでしょう。薬をやたらと処方したがる医師は、自分の治療に自信がないともいえます」

 薬の種類が増えるのは、患者の体全体を把握することができず、部分、部分の症状に応じて薬を処方しているだけのこともある。とくに高齢者の場合、多くの薬を飲んでいると副作用でふらついて、転倒するなどのリスクも高まる。

◆初診時に血圧が高いと高血圧の薬を出す

 現在、日本に4300万人もいるという高血圧患者だが、薬の服用には一定のハードルが設けられている。前出・岡田医師が言う。

関連キーワード

関連記事

トピックス

左:激太り後の水原被告、右:2月6日、懲役刑を言い渡された時の水原被告(左:AFLO、右:時事通信)
《3度目の正直「ついに収監」》水原一平被告と最愛の妻はすでに別居状態か〈私の夢は彼と小さな結婚式を挙げること〉 ペットとの面会に米連邦刑務局は「ノー!ノー!ノー!」
NEWSポストセブン
9月に成年式を控える悠仁さま(2025年4月、茨城県つくば市。撮影/JMPA)
悠仁さまが学園祭にご参加、裏方として“不思議な飲み物”を販売 女性グループからの撮影リクエストにピースサイン、宮内庁関係者は“会いに行ける皇族化”を懸念 
女性セブン
衆院広島5区の支部長に選出された今井健仁氏にトラブル(ホームページより)
【スクープ】自民広島5区新候補、東大卒弁護士が「イカサマM&A事件」で8000万円賠償を命じられていた
週刊ポスト
V9伝説を振り返った長嶋茂雄さんのロングインタビューを再録
【長嶋茂雄さんロングインタビュー特別再録】永久不滅のV9伝説「あの頃は試合をしていても負ける気がしなかった。やっていた本人が言うんだから間違いないよ」
週刊ポスト
“超ミニ丈”のテニスウェア姿を披露した園田選手(本人インスタグラムより)
《けしからん恵体で注目》プロテニス選手・園田彩乃「ほしい物リスト」に並ぶ生々しい高単価商品の数々…初のファンミ価格は強気のお値段
NEWSポストセブン
山尾志桜里氏(=左。時事通信フォト)と望月衣塑子記者
山尾志桜里氏“公認取り消し問題”に望月衣塑子記者が国民民主党・玉木代表を猛批判「自分で出馬を誘っておいて、国民受けが良くないと即切り捨てる」
週刊ポスト
「〈ゆりかご〉出身の全員が、幸せを感じて生きられるのが理想です。」
「自分は捨てられたと思うのは簡単。でも…」赤ちゃんポスト第1号・宮津航一さん(21)が「ゆりかごは《子どもの捨て場所》じゃない」と思う“理由”
NEWSポストセブン
浅草・浅草寺で撮影された台湾人観光客の写真が物議を醸している(Xより)
「私に群がる日本のファンたち…」浅草・台湾人観光客の“#羞恥任務”が物議、ITジャーナリスト解説「炎上も計算の内かもしれません」
NEWSポストセブン
ブラジルを公式訪問されている秋篠宮家の次女・佳子さま(時事通信フォト)
《スヤスヤ寝顔動画で話題の佳子さま》「メイクは引き算くらいがちょうどよいのでは…」ブラジル訪問の“まるでファッションショー”な日替わり衣装、専門家がワンポイントアドバイス【軍地彩弓のファッションNEWS】
NEWSポストセブン
2013年大阪桐蔭の春夏甲子園出場に主力として貢献した福森大翔(本人提供)
【10万人に6例未満のがんと闘う甲子園のスター】絶望を支える妻の献身「私が治すから大丈夫」オリックス・森友哉、元阪神・西岡や岩田も応援
NEWSポストセブン
ヨグマタ相川圭子 ヒマラヤ大聖者の人生相談
ヨグマタ相川圭子 ヒマラヤ大聖者の人生相談【第24回】現在70歳。自分は、人に何かを与えられる存在だったのか…これから私にできることはありますか?
週刊ポスト
「週刊ポスト」本日発売! 食卓を汚染する「危ない輸入冷凍食品」の闇ほか
「週刊ポスト」本日発売! 食卓を汚染する「危ない輸入冷凍食品」の闇ほか
NEWSポストセブン