スポーツ

大相撲本場所で鳴り響く太鼓 打ち手によって個性や技量に差

打ち鳴らす太鼓の音にも個性がある

 土俵上で、「ひがぁ~し、きせの~さと~~」と、独特の節回しで力士の四股名を読み上げる大相撲の呼出。プロレスやボクシングで言えばリングアナウンサーのような役割の彼らだが、その仕事は多岐に亘る。重要なのは土俵作りだ。本場所から巡業、各部屋に至るまですべての土俵を作る。最高位の立呼出から最下位の序ノ口まで総出で作業。

「すべて手作業。国技館では新たに8トンの土を入れ、“たたき”や“たこ”と呼ばれる道具で3日間かけて叩き固めます」(呼出)

 場所が始まると土俵まわりの様々な仕事がある。東西の溜に座り、取組の合間には土俵に上がってほうきで掃き、土俵へ水をまくする。タオルを渡して力士に制限時間いっぱいを知らせたり、力水、力紙、塩を管理したりするのも大事な仕事。支度部屋で拍子木を打って進行を力士に知らせ、懸賞旗を持って土俵を回るのも呼出だ。

 本場所で太鼓を叩くのも呼出の仕事。数種類ある。まず初日前日に叩くのが「触れ太鼓」。土俵祭のあとに太鼓を叩きながら街に出て口上とともに太鼓を叩き、興行の開始と初日の取組を触れ歩く。

 場所が始まれば高さ16mの太鼓櫓で毎朝8時から「寄せ太鼓」を30分間打ち鳴らして開場を知らせ、結びの一番が終わると「跳ね太鼓」で取組の終了と翌日の来場を願う(よって千秋楽には行なわない)。打ち手の呼出によってリズムが違い、個性や技量の差がはっきり出る。

関連キーワード

関連記事

トピックス

大谷翔平選手、妻・真美子さんの“デコピンコーデ”が話題に(Xより)
《大谷選手の隣で“控えめ”スマイル》真美子さん、MVP受賞の場で披露の“デコピン色ワンピ”は入手困難品…ブランドが回答「ブティックにも一般のお客様から問い合わせを頂いています」
NEWSポストセブン
佳子さまの“ショッキングピンク”のドレスが話題に(時事通信フォト)
《5万円超の“蛍光ピンク服”》佳子さまがお召しになった“推しブランド”…過去にもロイヤルブルーの “イロチ”ドレス、ブラジル訪問では「カメリアワンピース」が話題に
NEWSポストセブン
「横浜アンパンマンこどもミュージアム」でパパ同士のケンカが拡散された(目撃者提供)
《フル動画入手》アンパンマンショー“パパ同士のケンカ”のきっかけは戦慄の頭突き…目撃者が語る 施設側は「今後もスタッフ一丸となって対応」
NEWSポストセブン
大谷翔平を支え続けた真美子さん
《大谷翔平よりもスゴイ?》真美子さんの完璧“MVP妻”伝説「奥様会へのお土産は1万5000円のケーキ」「パレードでスポンサー企業のペットボトル」…“夫婦でCM共演”への期待も
週刊ポスト
結婚を発表したPerfumeの“あ~ちゃん”こと西脇綾香(時事通信フォト)
「夫婦別姓を日本でも取り入れて」 Perfume・あ〜ちゃん、ポーター創業の“吉田家”入りでファンが思い返した過去発言
NEWSポストセブン
(写真右/Getty Images、左・撮影/横田紋子)
高市早苗首相が異例の“買春行為の罰則化の検討”に言及 世界では“買う側”に罰則を科すのが先進国のスタンダード 日本の法律が抱える構造的な矛盾 
女性セブン
俳優の水上恒司が年上女性と真剣交際していることがわかった
【本人が語った「大事な存在」】水上恒司(26)、初ロマンスは“マギー似”の年上女性 直撃に「別に隠すようなことではないと思うので」と堂々宣言
NEWSポストセブン
劉勁松・中国外務省アジア局長(時事通信フォト)
「普段はそういったことはしない人」中国外交官の“両手ポケットイン”動画が拡散、日本側に「頭下げ」疑惑…中国側の“パフォーマンス”との見方も
NEWSポストセブン
佳子さまの「多幸感メイク」驚きの声(2025年11月9日、写真/JMPA)
《最旬の「多幸感メイク」に驚きの声》佳子さま、“ふわふわ清楚ワンピース”の装いでメイクの印象を一変させていた 美容関係者は「この“すっぴん風”はまさに今季のトレンド」と称賛
NEWSポストセブン
俳優の水上恒司が真剣交際していることがわかった
水上恒司(26)『中学聖日記』から7年…マギー似美女と“庶民派スーパーデート” 取材に「はい、お付き合いしてます」とコメント
NEWSポストセブン
ラオスに滞在中の天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月18日、撮影/横田紋子)
《ラオスの民族衣装も》愛子さま、動きやすいパンツスタイルでご視察 現地に寄り添うお気持ちあふれるコーデ
NEWSポストセブン
山上徹也被告の公判に妹が出廷
「お兄ちゃんが守ってやる」山上徹也被告が“信頼する妹”に送っていたメールの内容…兄妹間で共有していた“家庭への怒り”【妹は今日出廷】
NEWSポストセブン