「今思えばあの頃から、愛之助さんは少しずつ変わっていったような気もします。人に対して批判的なことを口にすることが増えていきました。身近な人には、“今後の歌舞伎界を引っ張れるのは海老蔵とオレだけ”“バックには大物がついている” “オレは歌舞伎を辞めても、役者としてやっていける”とさえうそぶくようになったそうです。
人気を不動のものとした愛之助さんが、海老蔵さんに張り合おうとしているのか、“海老蔵さんの陰口”まで漏らすようになったと評判になっています。それが海老蔵さんの耳に入ったのではないかと、愛之助さんの近しい関係者も心配しているんです。
歌舞伎以外のドラマや映画に挑戦を続ける海老蔵さんは愛之助さんより年下ですが、よき理解者であり、頼れる存在でもあったはずです。海老蔵さんに見限られると、歌舞伎界でもかなり肩身が狭くなるはずですから。とにかく今は海老蔵さんの愛之助さんに対する黙殺が気になるんです」(前出・松嶋屋関係者)
4か月前、『片岡愛之助の生き方』(BSフジ)が放送された。約1年半にわたり密着取材を行ったというが、そこには秀太郎も仁左衛門の姿も一切なかった。
「当主の仁左衛門さんが愛之助さんに最近、まったく稽古をつけず、見放されたのではと噂になりました。そんななかで先達たちからの、“歌舞伎を辞めなさい”という声ですから、ただの叱咤激励ではなさそうですね」(別の松嶋屋関係者)
仁左衛門、秀太郎に「愛之助に名前を返せと言っているのか」と聞くと、「お答えできません」と言い、口をつぐんだ。
崖っぷちをどう乗り切るか。
※女性セブン2018年4月19日号